「茜色に焼かれる」🌇
とエンドタイトルにでっかい文字が現れ、そのすぐ後に
「尾野真千子」ーーーーー‼️
と画面からはみ出す勢いのでっかい文字がドドーンと現れる！
その次の「オダギリジョー」「和田庵」の文字は半分以下かも😅
そう！これはまさに尾野真千子による尾野真千子の為の映画でした！
良子＝尾野真千子の夫＝オダギリジョーは、認知症の元官僚の車に轢かれて死亡。良子は13歳のひとり息子＝和田庵と暮らしている。
事故の加害者から慰謝料も受け取らず、夫の隠し子の養育料も払い、義父の老人ホーム代も出し…そのお金は風俗で働いて補填してる。
何故？意地？私だったら慰謝料は絶対にきちんと貰って、旦那の愛人になんか一銭も渡さないよ！
風俗ではおばさんと罵られ、昼間のパートの上司からは嫌がらせを受け、夫の元バンド仲間や、久々に再会した同級生は体目当てに近付いてくる。息子がいじめを受けたと学校に訴えても相手にされない。
もうどっちを向いても敵ばかり。理不尽な事の連続。落ち込みたくなるはずなのに、良子は相手を優しくハグして「まぁ頑張ろう」と声をかけ、背中を撫でる。その元気と勇気はどこから来るの？
144分？そんなにあったっけ？尾野真千子の渾身の演技に引っ張られてあっという間。不幸なお話なのにそんなに苦しくないのは何故？
風俗の同僚片山友希と店長永瀬正敏のヤサグレ感がなかなかに良い。そして息子役の和田庵が瑞々しい。
良子がお金を使ったり稼いだりする度に出てくる金額のテロップ…現実感あるなぁ💰風俗の時給…思ったほどじゃない。あんな惨めな思いして？
数々の修羅場を乗り越え、息子とニケツして帰る夕暮れ🚲みっともないところすべて子供に曝け出した良子。それでも「お母さんが好きだ」と言う息子。
これがあるから生きてけるのか？男の子は優しいなぁ！娘にそんな事言われたら、私嬉しくて昇天しちゃうよ👼
茜色＝沈んだ赤色。夕暮れ時の空の色。一日の終わりにこんな茜色の空を子供と一緒に眺められたら、そして良子に「まぁ頑張ろう」って優しくハグしてもらえたら…明日から頑張れそうな気がするよ🌇
