PANDADA

指輪物語のPANDADAのレビュー・感想・評価

指輪物語(1978年製作の映画)
2.0
J・R・R・トールキンのファンタジーの名作、「指輪物語」のアニメ映画版。

実写で撮ったのち、それをアニメ絵でトレースする「ロトスコープ」という方法での作品で、1978年の作品なのに、画像はかなりヌルヌルと動きます(笑)。でも、よく観ると、実写のままの部分がかなり目立つし、画質も粗いしで、結構疲れますね。

くわえて、キャラデザがまさに昔のアメコミなんですよね。正直、キモい(笑)。アラゴルンなんてびっくりするくらいキモいですよ。

これ吹き替えの脚本作った人って、絶対原作(瀬田貞二訳)を読んでないのが丸わかりで、ガンダルフがガンドルフ、アラゴルンがアラゴン、ボロミアがボロミールとかになっていて、バッタモノ臭さが全開です(笑)。

ちなみに吹き替えだとガンダルフ役は八奈見乗児です。ボヤッキーの中の人です。

ストーリーはがっつりダイジェストですが、戦闘シーンが無駄に尺取っていて、かつ、画質がバッチリ低下するので、観ているとものすごく疲れます。

ダイジェストなので、ピーター・ジャクソン版と同じくトム・ボンバディルは出てきません。残念。

ローハンの角笛城の決着あたりでエンディングとなり、その後続編も制作されてないので、中途半端な感じも遺憾なく発揮されます。

こちらの方を監督の名前にかけて「爆死版」と呼ぶゆえんが理解できますね。

ロトスコープ作品としてはかなり有名な作品ですので、そういうマニアックな観方をしたい方にはお勧めしますが、その他の方は原作を読みましょうね(笑)。
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