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彼女が好きなものはのmiiのレビュー・感想・評価

彼女が好きなものは(2021年製作の映画)
3.9
冒頭の露骨なセックスの描写で 面食らいました。
正直に言えば 引いた。
この手法によって
わたしも あのクラスメイトと同様だったのだと 気付かされた。

紗枝がボーイズラブの漫画の世界に惹かれたように
わたしも上辺だけで理解しているつもりだったのかもしれない。

ゲイである高校生の純は
自分が病気ではないのか?
どうしてこんな自分に生まれてきてしまったのだろうか?と
とても悩んでいた。

当然誰にも打ち明ける事はできずに
自分一人だけで悩んでいた。

それがクラスメイトに明るみになってしまった時に
この水槽には 僕は居られないんだと
何の躊躇もなく 水槽の外へと飛び跳ねてしまった純。

その後クラスでは 同性愛について 議論が交わされていた。
この様子を見て わたしは泣きました。
あの事件があって クラスの皆で受け止めようとしている姿に感動した事と
どうして このような事件が起きる前に
浸透させようとしなかったのだろう?と。
もう この話題は 女性の初潮の教えのように
子供の時から教育を受けてもいいように思う。

最近の統一教会の問題にしても
未然に防ぐ手立てがあったであろうに
事件が起きてから動き出すこの風潮にも嫌気が差す。

普通の結婚をして 子供を持ちたいという思いを純は持っていて
幸せになりたいという思いは 皆同じであるわけです。
ただ その後の方向性が変わっただけ。

将来 好きになる相手は同性でも異性でも
自由に選択できる事が浸透している未来になっていて
子供が恋をする年頃になって
「ねぇ 誰が好きなの?」
「〇〇だよ(同性)」
「いいね!」
こんな 当たり前のように会話ができる未来が来ると いいですよね。
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