まめじろー

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎のまめじろーのネタバレレビュー・内容・結末

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

後半に上映前に行われた舞台挨拶でのお話された内容を抜粋して載せています。



監督のおっしゃる通り、完全に大人向けの鬼太郎。

水木とゲゲ郎(鬼太郎の父の事で水木がそう呼んでいる)がゆっくりと親睦を深めながらお互いの目的の為に命を賭ける話なのだが、閉鎖的な哭倉村を牛耳る龍賀一族と隠された恐ろしい事実に恐怖する。

アクションシーンがとにかく凄い。

妖怪族の血から『M』という(ヒロポンのようなイメージ?)物を作るのだが、何からとったMなのか気になる。
メタンフェタミンかモグラか…それとも。

一族の為にとはいえ一族の党主が孫を抱いていたと匂わせるようなセリフがあったり、戦後の日本での話なので戦時中の回想での描写が何度かあるので子供には少し難しいかなという印象もあった。

小説を読んでいるかのような映画でテンポが良く中弛みも無い。
背景がとても綺麗。

ゲゲゲの鬼太郎へと繋がる作品。

諦めなかったから少しだけ良い未来になったのだと思う。
愛の物語。

ぜひED後までしっかり観て頂きたい。

観る度に水木が可愛い。
アイスの棒の両面見た時の表情(当時、当たり棒があったのだろうか)。
白目を剥いて気絶。
長田のガッチリとした骨太な体型。

時貞翁が亡くなった電話があった時に立ち上がったからゲゲゲの鬼太郎へと繋がり、立ち上がらなかったら墓場鬼太郎へと繋がると聞きゾッとした。



◎公開記念舞台挨拶登壇者
関俊彦さん、木内秀信さん、沢城みゆきさん、古川登志夫さん、古賀豪監督

・上映前の舞台挨拶だった為、ネタバレなしで見どころやアフレコ時の話を求められ「ネタバレなしで…?」と皆さん困っていたが、大変仲の良い印象を受けるやり取りが良かった。

・真夏の8月に3度に分けてアフレコを行った。
木内さんは半袖半ズボンで昭和の高度成長期の男を演じていた。ナイスガイ木内。

・映画制作の発表から2年、シナリオには1年、先週まで作っていた。

・台本を読んで、大人向けの鬼太郎。
完全に一般向けの重いテーマ。人間のドロドロとした愚かさ、醜さに立ち向かう勇気を感じた。

・沢城さんは台本を読んで霊毛ちゃんちゃんこをおいそれと投げられない。もっと大切に投げなければと猫娘役の庄司宇芽香さんに連絡した。

・エースのアニメーターさん1人で描かれたアクションシーンが凄い。実際に表情も込みでアクションを動画で撮影した物を見て描いている。

・目玉おやじは昔からお風呂が好きでゲゲ郎の入浴シーンがあるがサービスシーンでは無いとの事。

・今までの取材には人間の醜さ、愚かさを伝えていたが、完成した作品を観て妖怪や人間に限らず、植物から昆虫まで全ての命に観て伝えて欲しい愛のある作品。


公開記念舞台挨拶にて鑑賞。

5回鑑賞。
4回目にハロームービーアプリで音声ガイド利用。