このレビューはネタバレを含みます
素材だけそろえて満足した感じだった…もったいない…！！！
シンウルトラマンでも感じたけど、すごく良いキャラクターとシナリオポイントはあるのに演出と脚本が練り不足で萌えもカタルシスも押し出しきれていない。
序盤で幽霊族の身体的限界と、水木が嫌悪感や恐怖を感じる境界線(主人公格の弱点)をはっきり提示しないとハラハラできない。
中盤くらいまでは
戦争によって人間を嫌悪してる水木と人間をなんだかんだ情でもって見ているゲゲ郎を対立させる
→子供を大事にしない村vs子供のために全て投げ出すゲゲ郎
→それを見てゲゲ郎につく水木
→やっぱり人間いいやつじゃんで水木を相棒認定
にすれば萌えたような(大筋こうなんだけどエピソードが散漫だった。沙世まわりの感情がどこで湧いたかわかりづらい)
それかメッセージ性はストレートに子供向けなので因習をもうすこしうまくオブラートに包んで子供向けに振ったら絵的には良いアニメ作品になる気がした。
大人向け標榜するならエンディングとか墓場鬼太郎くらい絵作りしないときつい。
あとは冒頭の公共機関での喫煙シーンの演出バランスや因習しがらみを見せたい中で受け入れられるモラルの境界(本当に当時の人間なら何も引っかからない可能性があるいくつかの要素)の模索の跡を思うと令和の世で昭和舞台の作品つくるのって難易度高いんだなぁってしみじみ思った。
