何かMVの延長線上にあるような映画だったな。
映画を観てからあらすじを読んだら、凪は天性の音感と歌声を持つ設定だったようで･･･。朔も劇中で天才と評されていたけれど、天才設定です、と言葉にしないと伝えられないというのは、どうも誤魔化されているように思えて、やっぱり“天才を描く”って難しいんだなぁと、しみじみと思った。
現代音楽がどういうものかよく知らないけれど、オドロオドロしかったり、不安定だったり、引っ掛かりがあったり、聴いていて気持ちが良いものではなかったなという印象。鴨川が音を奏でたように、もっと自由にもっと面白くもっと楽しくあっても良いように思っただけに、映画から音楽を感じるのは私にはちょっと難しかった。
色々気になることのある映画だったけれど、何より朔と凪の髪がぴょんとハネてるのが、もう邪魔で邪魔でしょうがなかった。原作通りなのかもしれないけれど、何であんなスタイリングにしたんだろ･･･。ハネてる側から撮ると、表情と共にハネた髪の毛が目に入って視線を散らされてしまうから、台無しに思えた。
#136_2021
