あちゃみ

天使と悪魔のあちゃみのネタバレレビュー・内容・結末

天使と悪魔(2009年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

天使と悪魔

ダヴィンチコード、インフェルノと比べると謎解きが薄く感じたけどやっぱり面白い!
宗教vs科学のテーマ好き。
殺し屋1人でやりてすぎん?
4人の教皇の誘拐、監禁、殺害、反物質の盗み周到すぎる。
それを1か月で計画したカメルレンゴもすごすぎ、そこらへんもうちょっと書いて欲しい。
カメルレンゴは最初からヘリのとこまで計画してたのかな?死んだら元も子もないもんね、、
原作では科学を否定し宗教に重くを置くカメルレンゴが実は全教皇の実の息子でキリスト教の教えを守り姦淫せず科学の力で生まれてる。
めちゃくちゃ皮肉なのにカットせんで〜
あと最初の教皇絶対8時より前に殺されてるよね?
 
イルミナティとフリーメイソンの違いわからん、、誰かのまとめ引用。
イルミナティは400年前からある伝説上の存在だが、100年前に消えたとされている。
17世紀までは暴力的な組織ではなく、「イルミナティ=啓示を受けた者」という意味で、科学者の集まりだった。
彼らは教会による教えに疑問を抱き、科学的真理を追究していた。
しかしそれを捕らえたバチカンは壊滅させ、イルミナティは秘密結社となった。
そして「イルミナティが最終目標を遂げる力」を得たとき初めてその正体が明らかにされるとされていた。

ヴァチカンめっちゃ感動したからまた行きたいな〜

あらすじ
「地上のイエス」とも言われる世界10億人のカトリック信者の精神的リーダー、ローマ教皇がバチカンで急逝。次のローマ教皇を選出するための「コンクラーベ」に大忙し、世界中から枢機卿が集まり、サン・ピエトロ聖堂前の広場は信徒やマスコミで騒然としていた。
そのころ、スイスに実在する欧州原子核研究機構(通称CERN/セルン)では極秘の大実験に成功。とある研究チームが科学の力を結集し、「反物質」という1g=20kgの核爆弾に相当するエネルギー物体の開発に成功。
しかしその直後、研究チームの初老の学者シルヴァーノは、厳しいセキュリティの関門をかいくぐった何者かスキャンに必要な目をくり抜かれ殺害。「反物質」が盗まれた。
第1発見者は同じ「反物質」研究チームの、生物物理学者のヴィットリア。
そしてバチカンには「イルミナティ」と称する秘密結社から、脅迫ビデオが届く。
4人の枢機卿を誘拐した。
今夜8時から1時間ごとに1人ずつ殺していく。
その脅迫ビデオには盗まれた反物質が写されており、バッテーリーが切れる深夜0時に爆発させて、バチカンごと吹っ飛ばすことが示唆された。そして、イルミナティ研究に詳しく、「イルミナティの芸術」本まで執筆中だったハーバード大の宗教象徴学者ラングドン教授をバチカン直々に呼び寄せた。
警備チーム、ラングドン、ヴィットリア全員で送られてきた犯行声明を観ると
「我々はお前たちの”4つの柱”を破壊する。
プレフェリーティ(有力候補者)たちに”焼き印”を捺し、”科学の祭壇”で彼らを生贄にする。
そして教会をお前たちの頭上から崩壊させる。
バチカンは光に包まれて消える。
”啓示の道”の果てに輝く星が現れるのだ。」
ラングドンによると
* 4つの柱⇒誘拐された4人の枢機卿。
* 焼き印⇒5つの焼き印のことで、アンビグラム(反転文字)になっている。
* 土・空気・火・水はわかるが5つ目は謎。
* 啓示の道⇒中世イルミナティが集会していた教会のことで、4つの教会をたどって着くことができる場所のこと。
* 当時世界は土・空気・火・水の4大元素で構成されていると考えられていたため、イルミナティは4つの教会をそのどれかにまつわる「科学の祭壇」と呼び、友愛組織に関わりたいものは最後までたどることを義務付けた。
そして「4人」という数字から、ラングドンは今回の事件は1668年の「ラ・プルガ」の復讐だと考える。
ラ・プルガとは、教会が科学者に対して行った粛清で、イルミナティ科学者4人に十字の焼き印を捺し、罪をあがなわせて公開処刑した後、戒めため遺体をローマ市内の公共の場に放置した事件。
ラングドンは、この「科学の祭壇」とされる教会で、1人ずつ枢機卿が殺されていくのだと推理。場所を特定するため、ヴァチカン記録保管所を見る必要があるがその許可は教皇しかもっておらず現在は空席。侍従のカメルレンゴに会いに行く。
彼に許可を得て手がかりを探す。
カメルレンゴはこの有事の際に「コンクラーベは中止すべきではないか?」と問うも騒ぎになってはテロリストの思うツボ、「神様が必ず守ってくださる」と枢機卿の長老的存在シュトラウス枢機卿は続行を判断。
また警察は、この盗まれたカメラと反物質は人口の光で照らされていることから、場所を突き止めるため、区域ごとに送電を停止して捜査する。
また、セルンで殺されたシルヴァーノが反物質のことを誰かに話していないか、スイスからシルヴァーノの日記を取り寄せる。
ラングドンはガリレオ晩年の論文「最後の図表」を探す。これがガリレオが自分の説を世に知らせる手段と読んでおり、書庫に行くと「503、503…」と本を探す。
イルミナティの文献では5は特別な数字らしく「503=図表(ディアグラマ)」なのだとか(Dは500を表し、3をローマ数字に直すとIIIで3の意)。
つまりガリレオ3番目の本が「真実の図表」で、ラングドンは「真実の図表」の5ページ目に透かし文字があることを発見!
光の道が敷かれ、聖なる試練を経て、悪魔の穴開く。
“サンティ”の土の墓。
ローマに縦横に現れる元素。

サンティ⇒ラファエロ・サンティ(通称ラファエロ)とすぐにわかり、最初の道しるべ「ラファエロの墓があるパンテオン神殿」に警察の車でぶっとばすも行ってから間違いとわかる。
一行はラファエロが埋葬された場所ではなく、建造した墓「キージ礼拝堂がある聖マリア・デル・ポポロ教会」へ移動。
この間『アメリカから来た学者の戯言など聞いてられるか!』とスイス衛兵隊長リヒターが、バチカンへとんぼ帰り。
そのころコンクラーベでは、枢機卿が全員自分に投票し、4人が帰ってくるまで時間稼ぎをする事態が起こっていた。
結局8時になり、礼拝堂の地下で、「EARTH」と焼き印を捺され、土を口にギュウギュウに詰め込まれて手を縛られたまま窒息死してネズミに食われていた超グロな枢機卿が遺体で発見…。
そこにあった教会に寵愛されていたという隠れイルミナティ彫刻家ベルニーニの「ハバククと天使」という像の天使の指が南西を指さしているのに気付いたラングドン。
この謎解きはベルニーニの彫刻から土・空気・火・水にまつわる教会を順番に探せと気づく。
南西にあるのはサン・ピエトロ大聖堂だがサン・ピエトロ広場はベルニーニの設計。
サン・ピエトロ広場に向かったラングドンたちは、コンクラーベで人がごった返す中、地面のレリーフから空気にまつわる作品を発見。
そこで9時の鐘がボーン…目と鼻の先で2人目の枢機卿が「AIR」の焼き印を捺されて、しかも肺に穴をあけられて死亡。
遺体には犯人からとおぼしき1通の手紙が添えられており、そこには衝撃の事実が書かれていた。
前教皇も殺した。
手紙によると、この犯人は教皇が普段使っていた静脈血栓症のためのヘパリンを、注射器で過剰投与して殺したとのこと。
しかも、ラングドンが事件解明に関わっていることもバレており、「やはりスイス衛兵隊の内通者の犯行では?」の推理が高まる。
教会法により教皇の検死は禁じられているもヘパリンであれば死後7日以降血液が凝固して舌が黒くなるというヴィットリア。
前教皇の養子だったカメルレンゴはこの脅迫文に衝撃と怒りを覚え、ヴィットリアらと歴代教皇のお墓へ行き、棺の蓋を開けると本当に舌が黒くなっている他殺だった。
怒り心頭のカメルレンゴはコンクラーベに乱入。
「More than terror, the act of war.(テロじゃない、戦争だ)」と熱く語る。
しかし、件の長老的シュトラウス枢機卿はあくまで微笑みを絶やさぬ冷静さで、そんなカメルレンゴを追い払う。
一方、次の目的地「火にまつわる彫刻のある教会」が分からず、再びバチカンの記録保管所を訪れていたラングドン。
バチカン記録保管所は、品質管理のため密閉された空間から送風されていて、酸素濃度を低く一定に保たれていた。
ベルニーニの火にまつわる彫刻「聖女テレサの法悦」で、天使が火をともした槍を持ち、火のような情熱をテレサに注いだとしてコレだ!とひらめいた瞬間停電。
誰かが書庫にラングドンがいると知りながら電力を切ったのだ。
閉じ込められてしまったラングドンと、道連れになった若きスイス衛兵隊青年。
酸欠状態で青年はギブアップで倒れ、ラングドンは本棚に上り、重厚な本棚ぐらんぐらん動かして倒して銃を乱射しあわやのところでなんとか壁のガラスを粉砕。
ラングドンまで命が狙われていることも示唆。
しかし時間がない中、火にまつわる彫刻のある聖マリア・ヴィットリア教会へ車で再びぶっ飛ばし、中に入ると今度は両腕をチェーンでぶら下がりにされ、火あぶりにされている枢機卿が。そこに犯人、ハッシシという男が現れる。
警察と銃撃戦となり、どんどん倒れていく警察…実はこのハッシシ、雇われの殺し屋であって主犯格ではない。
かろうじて銃弾を逃れたラングドンは警察からローマのマップを借り、火にまつわる彫像「聖女テレサの法悦」の矢の方向、次の「水にまつわる彫刻のある場所」がナヴォーナ広場のベルニーニ噴水と突き止める。
結局、土・空気・火・水にまつわる「科学の祭壇」を地図上で結んでみるとそこには十字架ができあがったのだ。
ナヴォーナ広場の噴水にぶっ飛ばしたラングドンと警察、今度は先に到着していると、いきなり鎖でぐるぐるにされて重りをつけられた枢機卿が噴水に捨てられるように落っことされる。
ラングドンは潜って持ち上げようとするものの、1人の力では到底及ばず誰か!助けろ!と一般人に声をかけ、数人でなんとか救出。
間一髪一命をとりとめたのはイタリアのバッジア枢機卿で、バチカンから徒歩10分ほどのサンタンジェロ城(聖天使の城)に監禁されていたと告白。
「反物質もそこだ!」とバチカン、衛兵隊にも連絡、いざサンタンジェロ城に潜入。
400年もの間、イルミナティは集会所としておりバチカンは避難所と牢獄に使った場所だ。
サンタンジェロ城で殺し屋ハッシシの黒バンを見つけ、さらに奥へ奥へと進むラングドンとヴィットリアは、4人の枢機卿が監禁されていた部屋を通過し、とうとうイルミナティの秘密の集会所「啓示の教会」へたどり着く。
そこにあったのはEARTH、AIRなどすでに使用された4つの焼き印と、5つ目は…なんと「交差した鍵」の教皇のシンボルだった。
つまりイルミナティは教皇の命、今はその代理を務めるカメルレンゴの命を狙っていたのだ。
カメルレンゴが危ない!
サンタンジェロ城とサン・ピエトロ大聖堂に秘密に繋がっている通路があり、ラングドンとヴィットリアは猛ダッシュ。
教皇執務室に到着すると、ちょうどそこには第1容疑の目線で見られていたスイス衛兵隊長リヒターとカメルレンゴがもみ合っていた。
カメルレンゴは鍵の焼き印を捺されており「イルミナティだ!」とリヒターを指さして、突入した衛兵に殺される。
カメルレンゴに襲いかかってきたもう1人の男も発砲される。
5番目の烙印が逆さだったことから逆さ吊りで殺された聖ペテロのことだと考え「反物質は聖ペテロの墓の上と予想しカメルレンゴが地下まで案内。
爆発まであと7分…反物質と盗まれた監視カメラは本当にペテロの墓の上にあった。
5分…4分…ヴィットリアがバッテリーを交換しようとするも「もう間に合わないわ!」とそこへ、カメルレンゴが反物質の容器を持ってサン・ピエトロ広場の老齢の枢機卿避難用のヘリコプターへ乗り込む。
元空軍だったカメルレンゴはヘリコプターを操縦でき、1人反物質とともにぐんぐんと上昇していった。
カメルレンゴは反物質とともに殉教するつもりなのだと思う群衆だがその瞬間カメルレンゴは自動操縦に切り替えてパラシュートで落下、反物質はバチカンのはるか上空ですさまじい轟音と爆風で爆発。
カメルレンゴは一躍、無事爆発物からバチカンを救ったヒーローとなる。
民衆はこぞって讃美歌を捧げ、コンクラーベでは「カメルレンゴを次期教皇にすべきでは?」という声さえあがる中、すべての真相は教皇執務室の防犯カメラに収められていた。
死に際のリヒトーが鍵をラングドンに預けていた。
再生してすべてを知ったラングドン、ヴィットリア、そしてコンクラーベ進行役のシュトラウス枢機卿。
カメルレンゴは科学に好意的な前教皇を腰抜けだと思っていたこと、反物質生成に成功しそうなセルンのシルヴァーノと1か月前教皇が面会、それにカメルレンゴも同行していたこと、そして科学と宗教の歩み寄りが気に入らず教皇をヘパリンで殺したこと、イルミナティを架空に蘇らせた狂気。スイス衛兵隊長を「イルミナティだ!」と煽って殺させたことまでしっかり防犯カメラに映っていた。
病院で手当てを受けていたカメルレンゴのもとをスイス衛兵隊が訪れ、「コンクラーベのためにシスティナ礼拝堂へお越しください!」と敬礼。次期教皇に選ばれるかと浮かれた気分でコンクラーベ会場を訪れると、そこにあったのは冷たい枢機卿全員の目線&沈黙。
全てを悟ったカメルレンゴは逃げるも「バチカンの中で捕らえろ、穏便にな」とシュトラウス枢機卿の指示のもと追っかけるスイス衛兵隊たち。
結局カメルレンゴは油をかぶって館内で絶叫の焼身自殺…メディアには「パラシュート落下のケガで死亡」と報じられる。
一夜明けコンクラーベでは白い煙が上がり
沸く民衆、新教皇が選出された。
新教皇は噴水で沈められたところを屈せず生き延びたイタリアのバッジア枢機卿で、シュトラウス枢機卿は新教皇の新カメルレンゴとなる。
新教皇の名前は歴代最初の「ルカ」――ルカとはイエス・キリストの12弟子で、医者であったとされる人。
「科学と宗教を兼ね備えた人ね」とヴェットリアもご満悦。
シュトラウス枢機卿はラングドンにガリレオの「真実の図表」を貸し出し、「執筆中の本を完成させてください」と応援。
宗教には欠点がある。
だがそれは人に欠点があるからだ。
誰しも、私にも。
そして新教皇がサン・ピエトロ広場の群衆に向けてカーテンを開けてエンド。
あちゃみ

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