『エール!』と比べてよく整理されてる。
“だから”、ごくごく個人的には『エール!』の方が好きだな。
私にとって“望み”はもっとぐっちゃぐちゃだ。
私にとっては[家族の為に][生活の為に]という想いはのしかかってくるものじゃなくて追いかけるものだから。
これも望みだから。
勿論、ルビーやそれ以上に重圧に感じている人達を否定している訳ではありません。
文章が下手で誤解させてしまったら申し訳ないです。
あくまで私にとっては。です。
歌も、残ることも、どちらも掴みたいものなんです。
私はルビーのように家族に対して疎外感を持っていないから本来比較は出来ないけど。
でも劇中の「お前が居なかったから」と家族に責められることを、全くのお門違いとは思えないんです。
ルビーは疎外感ゆえに他者であり続けることに苦しんでいたけれど、私が苦しいのは期待に応えられなかった事だから。
その点、『コーダ あいのうた』では兄妹にしたのはナイスだと思う。
これも自分が兄妹だからかもだけど。
兄貴の想いにグッときたなあ。
「家族の為に犠牲になるな」って言ってたけど、これは妹のためにこんな言葉を使ったって信じてる。
「犠牲」なんかじゃないと思うから。
これが兄貴にとって掴みたいものだったと思うから。
妹のために「犠牲」にすらなれない兄貴にはなりたくないんだよね。
これでこそ自分を誇れるんだよね。
重いものを持ち上げられる男がマッチョだから。
こちらの方が“現実との闘い”がクローズアップされていて、より社会的な映画だった。
好みはそれぞれだと思うけど、どちらも観て欲しいな。