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コーダ あいのうたのdaiのレビュー・感想・評価

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
3.9
記念すべき1111本目レビュー

原題はCODA

CODAとはChildren Of Deaf Adultの略。
つまり聴覚障害を持つ親の子どもという意味である。

ルビーは漁業を営む家にコーダとして生まれる。両親と兄は聾唖であり、ルビーは唯一の健常者。必然とルビーは家族の声となり、小さい頃から通訳をすることが当たり前であった。彼女は学校で変わり者扱いをされ、時には家族のことでバカにされることもある。そんな彼女の生き甲斐は歌であり、湖の辺りで歌うことが癒しの瞬間であった。
ある日、選択授業でルビーは歌唱を選ぶ。そこで出会うV先生に才能を見染められ大学進学を考えるのだが、、、

聾唖の家族を抱えながらも温かい家庭に恵まれたルビー。しかしその家族が自己実現の足枷となることへの苦悩と葛藤。

喜怒哀楽の要素は全て含まれておりある意味「完璧」な映画であった。ただ、テーマがテーマであり、あまりにどストレートな感動ファミリームービーだったせいか、一歩引いて見てしまった。個人的には「完璧」すぎて、逆に泣けない映画だったように思う。

とはいえ、主演のエミリア・ジョーンズはとても魅力的だった。今後も彼女の活躍に期待したい。

あと余談だが、V先生の宮本亜門感が凄かった。
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