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コーダ あいのうたのnhr703のネタバレレビュー・内容・結末

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

トロイ・コッツァー素晴らしすぎる。芝居と言うより本気で生きてる人だった。

めちゃくちゃハードル上げてきてしまったからか、最初は「いや家族全員娘に頼りすぎだろ」とやや苛立ってしまった。あらゆる場で通訳を求められるけど、もし娘も聾者だったらどうしてたの?と。子どもの頃からビールを平然と注文してたエピも、それしっかり者通り越して大人にならざるを得なかった子どもじゃん…と勝手に不憫になってしまう自分が、、(けどそれは父親もわかってましたね)誰かもうちょっと娘個人としての人生も考えてあげてよ…涙、と。

でも家族に依存してた(家族と行動しなかったことはない)のは娘の方も同じ、というのにはっとした。

お兄さん、お母さん、お父さんとそれぞれシーンがあったのもぐっとくるし、お父さんが娘の歌声は聞こえないけど理解したいと感じようと喉元に手をあてるのは泣いた。

お父さんの心境の変化である大きなきっかけとなった発表会、あの無音をいちばん感じられるのは生活音が無い映画館だからこそ。配信発の映画だけどやっぱり映画館で観られて良かった。

そしていちばんの功労者はV先生だと思う。最高。





隣の隣の席のカップル(?)が映画中、ちょこちょこ手話で会話していて。映画の内容もあいまり、なんだか凄い席に座ってこの作品を観てるな……と印象的でした。
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