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劇場版 呪術廻戦 0のmayumayuのレビュー・感想・評価

劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)
4.4
「乙骨、おまえマジで何しにきたんだ、呪術高専によ!何がしたい!何がほしい!何をかなえたい!」

ずっとずっと楽しみにしていました。
娘と劇場で鑑賞。
とても良かったです。

娘からアニメを教えてもらったのがきっかけ。アニメ視聴済、コミック最新刊まで読了済。かなりファンです😍
今作はアニメや現在進行形のストーリーの一年前が舞台。単独完結編ですが全く関係ない訳ではないからシリーズファンも楽しめるし、初見の人も楽しめるので、劇場版にぴったりだと思います。
呪いを祓う、呪術師の若者たちが主人公なのでなんとなく鬼滅と通じるものがありますが、舞台が現代であり、よりリアル、よりグロめ。
でも面白いです‥

本作の乙骨くんは、本編のネアカで心がとっても健康な虎杖くんと違い、ちょっと内向的で苦しんでいます。でも、「人から必要とされたい、生きてていいって自信が欲しいんだ」って思っている。これって口に出せなくても、こう思っている若い人もいるのではないのかしら。どうだろう。
冒頭のセリフは同級生の真希。さらに乙骨は真希に叱咤されます。
「じゃあ、呪いを祓え!祓って祓って祓いまくれ!自信も他人もその後からついてくんだよ!」
引用した真希の叱咤はかっこよくてしびれました。乙骨がここで覚醒するのがわかる。コミックだけだとここまで大切なシーンだって私はわからなかった。声優さんの演技って偉大だなぁー。
アニメのいいところは、この声優さんの演技と、戦闘アクションが、マンガよりわかりやすくかつ大迫力で見られるところだと思います。
乙骨役の緒方恵美さんはコロナ禍の制約ある収録もあって、説得力のある演技をするのにだいぶ苦労されたそうなんですが、その甲斐あって、乙骨の成長をこの映画で見届けると前より彼が好きになっちゃいましたね。

以下、オタク全開で書かせていただきますが、棘が可愛いし、パンダがお父さんみたい。
原作コミックより、新宿・京都の戦闘シーンが長めに描かれていて、七海の活躍シーン!や、猪野さん、冥冥シーンはかなり嬉しかったです。
私はお団子時代の悩んでる夏油が割と好きなんですが、五条先生は夏油が悩んでいるのに気づかなかったことをきっと傷として抱えてると思うんですよね。表に出さないけど。たぶん五条先生もまだ高校生で若かったし、急激な自分の成長に夢中になっている時期に重なってしまったんですよね。コミックよりちらほらその心情も示唆されていましたね。
King Gnuの一途、の曲も良かったです。疾走感があって。
娘はもう一回みたいって言ってました。IMAXで見たかったなー。

最後になりましたが、旧年中は仲良くして頂いた方々本当にありがとうございました。これからもぼちぼち書いていきますので、新年もどうぞよろしくお願いいたします。
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