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隔たる世界の2人のnanoのレビュー・感想・評価

隔たる世界の2人(2020年製作の映画)
4.5
根強い社会問題を一人の男に起こった不可思議な出来事として
描写したおもしろい視点の作品。
30分なのにいろんな要素が詰め込まれていて、
きれいな起承転結もつけられる脚本のセンスに脱帽です。

前情報なしで見たので最初の10分はちょっと怖かったですが、
最後まで見るとすべての行動、セリフに意味があったと気づかされます。
悲しいことに、それは製作者陣が自分たちで作り出した(フィクション)のではなく、「現実」に起こったことなのだなと。

他の方も書かれていましたがぜひ気がついてほしいので私も書かせていただきます。
変わったエンドロールと思いきや、最後の名前はジョージ・フロイド。そこでこれは今まで警察に殺された黒人の方たちの名前だったと気づきました。

いつも思いますが白人男性はこういうのを見てどう反応するんですかね。
そちら側のドキュメンタリーを、ぜひ白人が作ってほしいなとも思いました。
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