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メアリーの総てのnanoのネタバレレビュー・内容・結末

メアリーの総て(2017年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

「フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス」を書いた作者の映画です。
1818年、この本は匿名で出版されました。作者が女性では世に受け入れられないと出版社に言われたからです。

といっても映画は差別に闘う女性がメインではなく、主人公メアリーがなぜ孤独な怪物の話を書いたのかが語られています。

父親も夫も先進的な考えの人なのでメアリーの才能は最初から評価されていましたが、それでも幸せとは言い難い人生が、内容の生々しさをうまく隠した描写で綴られています。

そんな人生を見てきた上で、ラスト近くの「若い女性には喪失や死や裏切りの物語が書けないと思うのか?」というメアリーの言葉を聞くとグッときます。

フランケンシュタイン〜を読みたいなと思わせる映画でした🎞
(ホラーでしょ?と思っている方、本当は悲しいお話なんですよ)
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