20歳（当時）の麻薬王本人が出演のドキュメンタリー。
ドキュメンタリーですが本人の自室を完全再現し、それを俯瞰で撮るなどスタイリッシュな演出がかっこよく、まるで短編映画のように見ることができます。
まさかの麻薬インターネット販売（自宅へ郵送！）で巨額の利益を得たのが親の家に暮らす1人の少年だったとは、事実は小説より奇なりです（20歳は成人ですが、精神的に未熟と判断され少年法で裁かれる、というのもドイツらしい判断だと思いました）。
弁護士、精神科医、警察は苦々しい表情をしたおじさんたちである一方、若くいっそかわいらしい顔立ちのマックスは終始自信たっぷりにインタビューに答えていて、仮出所後は一般人の彼女も友達もいて…という麻薬王らしからぬ姿は確かにカリスマ性を感じさせます。
創作より事実（本人）の方がおもしろい、そう思わせてしまうところが怖くもあり、うまいドキュメンタリーだなと思いました。おもしろかった！
