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コットンテールのdarumaのレビュー・感想・評価

コットンテール(2022年製作の映画)
4.0
日英合作(外国人監督が撮る日本人)に惹かれて。風景綺麗でした…ちょっと泣きそうになった。

リリー・フランキーさん&木村多江さんの組み合わせは「ぐるりのこと。」ですよね。観たい観たいと思いつつ実は観れておらずで、観てから行った方がいいかなと思っていたんですが時間切れ…本作観終わったら、やっぱり観たくなりました!
木村多江さん、大好き。リリーさんも好き。

(余談ですが私の木村多江さんの直近はドラマ「マイホームヒーロー(まだ視聴途中)」だったので、振り幅!!ってなった(笑)そちらもちょうど映画が公開されますね!)

あと、木村多江さんの若かりし頃を恒松祐里ちゃんが演じています!
それほど出演シーンは多くありませんが(映画自体が90分物であまり長くないので)、めちゃくちゃいい感じでした。
木村多江さんに似てる…!と思わせる演技。
当時はあれくらいおきゃんで、年を重ねて落ち着いたら木村多江さんになる、みたいな?
ほくろは描いてるのかな?と思ったんですが、まさかの!御本人と同じような位置にありますか…?(凄!)
相手の子(リリーさんの若かりし頃の方)は名前がわからなかったんですが、調べたら意外と作品観てて驚き。工藤孝生さん、ちょっとマニアックかもですが「12ヶ月のカイ」でメインをされていた方です。

先週までドラマ「お別れホスピタル」を観ていたので、その延長にあるような感じがしてしまって、グッと来た。
私みたいな中高年、もしくは私より少し上の年齢の方におすすめな作品かも知れません。

製作に日本の「オフィス・シロウズ」が居ます。ジュリー(沢田研二さん)の出ていた「土を喰らう十二ヵ月」、最近ですと「春画先生」「658km、陽子の旅」のところです(って書くと何となく得意分野がわかってもらえるんじゃないかな?と思うんですが…制作会社の)。勿論熟年向けばかりじゃなくて「子供はわかってあげない」「五億円のじんせい」などもあります。個人的に結構好きなところです。私は確か「教誨師」で知りました。

ちなみにこの会社が決め手で観ようとした訳じゃなかったんですが、直前に関わりを知ってから観たので「うーんわかる!」と思った。括り方があれかもですが、キノフィルムズっぽい雰囲気です。

最後、どっちなのかわからない感じもまた、良かった。

ちなみに私はリリーさんの気持ち、ちょっとわかるな…と思った。
あれは矜持だったんじゃないかな?息子への矜持。

監督はこれが長編デビュー作なんですね。
それも事前に知った状態で観たので、なるほど…
凄く完成度が高いかと言われるとそうでもないかもですが、フラッシュバックの入れ方とか、私は結構好きです。

個人的にイギリスが好きで何回か行ったことがあります。なので風景が感動だった…イギリス人監督がイギリスで撮る日本人、まるで自分がその風景を見ているかのような。多分二度と行くことはないだろう。それだけでもう観れてよかったです。
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