遅れ上映、観て来ました！めっちゃ良かったです…カンヌでおっ！と思ったのと同時に製作がユニクロの息子＆電通かい！と偏見にまみれていましたが(爆！)、大変失礼しました。滅茶苦茶アートでした。
元はトイレのPRがきっかけの作品なんですよね。(THE TOKYO TOILET)
物凄く紹介になってた！一つ空けて隣の席のおじさんが「ほ～…」って言ってたもん^^私も思った！鍵を閉めると見えなくなるトイレ、面白い。
個人的に、ほんとチョイ役の脇キャストがツボすぎた！！
まさにバイプレイヤーの集まり…
大きくクレジットに出てる柄本時生くんをはじめ(いかにもすぎる！これは彼じゃなきゃダメなやつ)、長井短さん、芹澤興人さん、安藤玉恵さん、松居大悟監督も居ましたよね！？(これまたいかにもな役！と作品！)
田中泯さんもいかにもすぎる！これ観てる人のどれくらいが田中泯さんってわかるんだろう…と思いながら観てた(笑)
で、1番驚いたのが、NHKのドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」でダウン症の弟役だった子が出てた！
本作では時生くん演じるタカシと絡む「耳」の男の子。
吉田葵くん、実際にダウン症で俳優をされている方です。
こんなにすぐまた会えるとは…めちゃくちゃビックリしました。
凄いなNHK…(なのか、本作、なのか！？)
でも、これは圧倒的に役所広司さんの作品。
主演はこうであって欲しい！(と最近推しの主演作でううーんと思った経験から余計思ってしまった、苦笑)
エンドロールが英語だったのでクレジットがしっかり読み切れなかったのですが(私みたいにそこばっかり見る人対策なのか！？と思ってしまった、笑。でも実際英語のほうが没入感のまま行けるから正しいと思う…外国の監督だし)、役所さん、エグゼクティブプロデューサーもされてるんですね。(映画.comで確認してしまった！wikiには載ってない)
これまためちゃくちゃわかる、と思った。作品の選び方とか、持って行き方、というか。
そちら(映画.com)を見たら、キャストも全然気づかない所で知ってる人がまだまだたくさん出てた！(驚)ええーもう1回観たいかも…
とにかく、役所さん演じる平山さんがフィーチャーされ、平山さんが一番素敵に見える作品です。
お風呂でブクブクしてるのが可愛かった！
2回目が強調されてたけど(話の内容的にも)、私は1回目からニヤッとしてしまった(笑)
ストーリーも本当に素敵で。
雨で合羽を着て橋か何かを自転車で走るシーン。(バックがスカイツリーだったかな？)
「晴れの日も、雨の日も」という言葉が浮かんで、泣けてしまった。
転じて「健やかなるときも、病めるときも」みたいな…
良い所ばかりじゃないのを映してるのがいい。
どうして平山さんが平山さんになったのか。
余白が多い作品ではありますが、その余白にジーンと来ます。
映像もめちゃくちゃ素敵！
とにかく東京がとてもいい。
主人公がスカイツリーのたもとに住んでいるので、よくスカイツリーが映ります。そして車で通勤していて首都高？遠景も車窓もめちゃくちゃいい。
東京に住んでいる人、私のように東京に憧れている人が観ると、もうその風景だけでキュンとくると思います。
役所さんがこんなに東京が似合う人だとは知らなかった。
(確か実際は九州の方だったと思いますが…)
まさに、日本の代表、という事なのかもしれない。
ヴィム・ヴェンダース監督、昔むかーしに「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」を観た事があるんですが、もう全く記憶が無く…もう一度観てみたいと思いました。
最寄りでは2週目、1週目は午前上映がなかったので今週観たのですが、休日とサービスデーが重なったせいか、物凄い人・人・人！！前から2列目にまで人が居る！(驚)こんなに入ってるの初めて見たわ…というくらい、お客さん入ってました。さすが役所広司…
ぶっちゃけ、かなりアート系なので(出自がもう、そうだから！)、こんなローカルで満席近くなっても理解できる人どれぐらい居るのかな…？と思うような作品ではありますが(映画通が好みそうな作品って、結構一般的には評価低かったりしませんか？)、個人的にはグッと来たし、おすすめしたい作品です。(何を今さら感、笑)
想像よりも商業感は少なかったです。強いて言うと、平山さんちの家の前にある自販機で買うのがボスなことくらい(笑。CM出てますよね！しかもあれ電通ですよね)
日アカ大本命の役所さんの演技、発表前に観れてよかったです。
(ちなみに本作を観るまでは「エゴイスト」の鈴木亮平さん一択でした。…って実はほかの候補作も全部観れてない。。)
監督賞を獲られたら、外国人監督では初ですかね！？(調べたら、崔洋一監督や李相日監督などがいらっしゃいますが、在日なので違いますね)
私は外国人監督が撮る日本が結構好きかもしれない。
少し前の「ONODA」がめちゃめちゃよかったし(あれは日本とはちょっと違いますが)、「TOKYO!」の香川さんが出てたやつも好きです。
日本を撮るというか、日本人を撮るという意味で好きなのかもしれない。文化の違う人が見た日本、という視点がとても好き。第三者目線というか、自分自身の国を客観視できるような気がするから、好きなんだと思います。
