コットンテールのTotoireのレビュー・感想・評価

兼三郎（リリー・フランキー）と妻の明子（木村多江）との間の約束、息子（錦戸亮）にも言えない特別な何かが奥底にあるものだと観てたら特になくて、ただ独りよがりで不器用な男が愛した人との別れと過去を一つずつなぞりながら振り返る物語だった。息子との関係性、距離感の作り方がわからない背景の部分にはあまり触れられず片手落ちな印象だけどイギリスの田園風景と風邪や鳥の音に紛れて思い出が流れ出ていくような回想シーンは味わい深かった。自然魅せられると他のツッコミ所無視しちゃいがちな自分。