DisneyやMarvel作品をよく手掛けるタイカ・ワイティティ監督のハートフル（コメディ？）人間ドラマ。題材は素敵だが内容は可もなく不可もないという感想に尽きる。ジャイキリや歴史上初の出来事ってそれなりに血みどろの人間ドラマに心揺さぶられる脚色するものだけど、それは全く期待できないものだった。良く言えば南国・島国特有の国民性、ゆった〜りのんび〜りのスローライフ文化を忠実に見せてくれることに対する多様な価値観に触れられる点か。ただあまりにも信仰心や風土がサッカーに対する真剣味の邪魔をし過ぎててアメリカ人でなくても北国、資本主義国の人には共感し辛い。本当に本気で現状打破したいのかと突っ込まずにはいられず若干苛立ちを覚える。妻との確執や最後島を去る理由も中途半端なボカし方してて釈然としなかった。そういうのもハクナ・マタタ的に暖かく包み込めば愛おしくはあるのかもだが。
