NAOKI

シン・仮面ライダーのNAOKIのレビュー・感想・評価

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)
3.7
おれが生まれる前に作られたゴジラ第一作…
それを平成に甦らせた「シン・ゴジラ」
エバにはハマらなかったおれが庵野秀明節に初めて痺れた作品でした。その年の邦画No. 1!

おれが5歳のときに出会ったウルトラマン…
令和に甦った「シン・ウルトラマン」
映画全体としてはシンゴジほどはハマらなかったものの登場のシーンは強烈でした。

「銀色の巨人としか」
「何をしようとしてるんだ?」

その時ダラリと下げたウルトラマンの左手首が既に光り始めているのに気づいておれは息を呑みました。
その左手を拝むように顔の前に構え右手はサッと横に伸ばしカメラのパンに合わせるように両手がクロスされた瞬間スペシウム光線が山を砕き怪獣を粉砕した!おれは映画館の中で恍惚としました(笑)「すっげえ」
ワンシーンでおれをおっさんから5歳に引き戻したのです。
このシーンみたさに映画館に2度観に行き配信でこのシーンばかり観てしまいました(笑)

そして小学生の時に出会った「仮面ライダー」
それがついに「シン・仮面ライダー」に…

ゴジラとウルトラマンは初めて観たのが幼児期過ぎてなんだかイメージのように頭に刷り込まれていてそれを現代の映像技術で見せられたもんだから、他の世代の人たち以上にハマったんだと思います。庵野秀明監督はほぼ同世代なのです。

仮面ライダーは小学生でしたからけっこう具体的に覚えていてそれをどう映画化してくれるのか?まぁ3作中1番不安ではありました。

テレビ番組…つまり子供向けのヒーローものとしてブラッシュアップするのか?完全に大人向けのリアル路線へ行くのか?

PG12にビックリ!
小学生が観れない仮面ライダーなのか?

全国ライブ中継舞台挨拶からの上映第一回目を鑑賞…(ちょっとハードル上げすぎの舞台挨拶でした(笑))

ショッカーの戦闘員がライダーの攻撃に血飛沫をあげて絶命する!
PG12はこれか…
しかし大人よりはそれぐらいで基本仮面ライダーの原作に忠実に庵野秀明風に描いていく…
それなら血出さないでPG12はずすべきだよね。

ノーラン版バットマンみたくヒーローの孤独と苦悩…というよりクヨクヨメソメソの主人公と威勢のいい女性キャラたちはまるでシン・エバ劇場版観てるみたいだと思いました。

コウモリオーグやサソリオーグみたいに笑い担当も出てくるんだけど(スベってて笑)全体的に暗くシン・ウルトラマンほど笑えるシーンはなかったかな…1号と2号で割り勘シーン期待した(笑)

もう思いっきりダークに残酷に振り切った方が面白くなったんじゃないかと思わされました。

予算が二桁ぐらい違うからハリウッド映画と比較するのは酷だけど後半のCGアクションはあのクオリティなら使わないほうがおれは上がったかも…

役者陣は良かったと思います。
特に2号の柄本佑くんは素晴らしかった!

そして何より素晴らしかったのはサイクロン号!
変身シーンも最高で後から犬みたいについてくるなんて…ほ…欲しい!
(当然特撮だと思ってたらHONDAが本当にああいう自立機能バイクを開発していて実際にあると後で知ってビックリしました)

そしてラスト…海上を渡る長い橋を疾走するライダー…おれがソロツーリングでついこの間走った場所でガン上がりしました(笑)

とぅ!(言わなかったな)
NAOKI

NAOKI