ATSUYA

女と男のいる舗道のATSUYAのレビュー・感想・評価

女と男のいる舗道(1962年製作の映画)
3.7
顔は顔。お皿はお皿。人間は人間。人生は人生。

Help! The 映画配給会社プロジェクト「ザジフィルムズ」の2作目です。『女は女である』に続いて、こちらもゴダールです。

アンナ・カリーナの横顔で始まる本作。
美しすぎて、見とれてしまいました。自分は横顔ブスなので、ホントに羨ましい。もう、完璧としか言いようがない横顔です。

そんな、アンナ・カリーナ。『女は女である』の後、なんとゴダールと結婚しています。ゴダール...ホントに羨ましい。

とっても深みのある映画でした。『女は女である』とは違って、静かで、落ち着いた印象を受けました。『勝手にしやがれ』はさっぱり意味がわかりませんでしたけど、2作連続の当たりだったので、だんだんゴダールの事が好きになってきました。

夜のパリや、客のいないカフェなど、静かな雰囲気のオシャレなシーンが目立ちます。とにかくフランスに行きたくなりました。しばらくは行けそうにないけど。大学で習ったフランス語を披露するのはいつになるのだろうか。

原題を直訳すると、「自分の人生を生きる」という意味になるらしいです。女優になる夢を叶えるためパリに出てきて、お金を稼ぐため娼婦になって、愛を育むために悲しい運命を辿って。

「自分の人生は全て自分の責任だ」と言っていたナナだけど、彼女人生は一体なんだったのだろう。幸せって一体何?

ヌーヴェルヴァーグ、奥が深い。
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