SNSを日常的に使ってはいるけれど、いわゆるインフルエンサーに憧れる気持ちがまるでない自分にとっては、その華やかさは夜の歓楽街のけばけばしいネオンサインと同じくただただ目に煩く鬱陶しいだけ。だからこそ、その世界に憧れる人々の心理や業界の仕組みの深層が垣間見えるかと期待したのだが、そこまで深みのある作品ではなかった。
そもそも作中で彼らがバズらせた動画が尽くつまらない・・・と、私は思ったが世間的に当時はあれが面白かったのだろうか？ただ単に私の価値観が世の中のメジャーと相容れないだけなのだろうか？
だとしたら、ひたすら軽薄・短絡・浅慮に見える登場人物たちの言動や話の流れも、恐らく件の界隈においては案外それなりにリアルな描写なのかもしれん・・と思うと、それはそれで気が滅入ってくる。
主人公のキャラクターが登場シーンからずっと不快でしかなく、ヒロインの言動もひたすらもどかしい。
自分にとっては観ていてストレスがたまるだけの作品だった。
