えいがうるふさんの映画レビュー・感想・評価

えいがうるふ

えいがうるふ

映画(736)
ドラマ(0)

ひまわり(1970年製作の映画)

2.6

戦場で死んだと思った愛する人が、生きていた。しかもそれなりに幸せにやっていると分かった。そこに喜びはないのだろうか。大変な思いをしてそれを伝えてくれた人への感謝はないのだろうか。
相手の生存確認よりも
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火口のふたり(2019年製作の映画)

1.5

どこらへんから面白くなるかしらんと思いながら辛抱強く観ていたら終わってしまった。

役者としての主演二人はどちらかといえば好みだしそれぞれ固有の色気をビシバシ感じる役者なのに、その二人が絡んでどうして
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ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

5.0

この映画のレビューを眺めていると、黒人たちの言動を頭ごなしに非難し、最低最悪の胸糞映画だと切り捨てるものが散見される。
その感じ方は全くもって 正しい。
何故ならそれこそが、スパイク・リーが目指した映
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チェブラーシカ 動物園へ行く(2015年製作の映画)

5.0

車幅感覚を磨かないと自宅の中すら無傷では歩けなさそうなチェブの造形とあざといまでの圧倒的無力感がたまらない。
でもって健気。友達のためならワニにだってなる。どこがワニなんだ。信じる方も信じる方だ。大丈
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LOFT ロフト(2005年製作の映画)

1.8

不穏な雰囲気の演出はすごく上手いと思うんだがどうしてこうなった。役者だって豪華なのに。西島秀俊の清々しいほどの棒読みはむしろ役作りなのかと無理やり深読みしてみるなど、自分で楽しみを見つける系作品(?)>>続きを読む

叫びとささやき(1972年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

タイトル通り、叫びとささやきに満ちた作品。
人によってはひたすら意味不明で速攻で寝落ちするかも知れないが、自分にとってはストーリー展開はもちろん、世界観から登場人物のキャラ設定・美術・音響・演出に至る
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アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

3.9

信頼しているレビュアーさんの大絶賛をいくつか目にしていただけにずっと気になっていたけれど、いきなり完全版に挑戦しなくて個人的には正解だった。

壮大なストーリー展開は確かに面白かった。しかしとにもかく
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ジョニー・イングリッシュ(2003年製作の映画)

3.2

相変わらずイギリスのスラップスティックはクドい。しかも初老の元エージェントが主人公となればテンポも悪くリズム感に欠けて、もはや萩本欽一の渾身のコントを生ぬるい笑顔で見守るような切なさすらある。
ジョニ
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

真っ直ぐにしか進めない人間が方向を間違えることの痛さと恐さがひたすらヒリヒリと伝わってきて何ともスリリング。
結果的にすんでのところで彼は最悪な選択をせずに済んだわけだが、それは本当にちょっとした運で
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ともしび(2017年製作の映画)

3.6

明らかに主人公の夫がなにかとんでもないことをやらかしたらしいが、具体的には何も分からない。そして、そんなことがあっても、彼女の日常は大きく変わることもなく、日は昇り、暮れていく。
何があってもなくても
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シッコ(2007年製作の映画)

4.6

アメリカが憧れの国だった時代は完全に過ぎ去った。
それでも未だ結局政府がアメリカの都合に迎合し後を追随しがちな日本にあって、ここで描かれている悲惨な医療問題は決して他人事ではない。まして日本にはアメリ
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CUBE(1997年製作の映画)

3.5

噂に違わぬ珍妙な味わいのシチュエーションホラー。すごい低予算で作れちゃいそうなアイデアに感心した。ホラーとしての演出は非常に古臭いのであまり怖くは無かったが、心理的に観ていて疲れる映画だった。

Am
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映画 クロサギ(2007年製作の映画)

-

かなり昔の鑑賞記録が残っていたが、全く記憶に残っておらず評点不可能。
参考までに当時のメモには「激しくつまらない。主人公がホストにしか見えず、詐欺師としてのプロらしさも緊張感も皆無。」

主演に興味も
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地下鉄のザジ(1960年製作の映画)

3.0

雑誌の影響で女子版厨二病まっさかりの頃に飛びついて観たもののさっぱり良さが分からず、オリーブ少女の目するオサレ世界観がいかに自分にとって「無理」かを思い知った記念すべき作品(笑)
残念ながら当時の鑑賞
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未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)

2.8

若い頃に観た時は結構インパクトあって面白かった印象があり、25年ぶりぐらいにワクワク観てみたら、デ・ニーロ以外の登場人物の誰にも魅力も共感も感じられず、展開も最初から最後までナンジャコリャの連続。楽し>>続きを読む

海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

カルピスで作る冷蔵庫臭い自家製アイスのあの侘しい味をどうして私は知っているのだろう。

役者揃い過ぎでオープニングタイトルに流れる役者の名前を観ただけで名作の予感。
阿部ちゃんがクズ人間を好演し過ぎて
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仕立て屋の恋(1989年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

嫌われ者の陰キャが恋をしたっていいじゃないか(涙)

目に見える映像はロマンティックどころかおぞましいが、見えないものが狂おしいほど美しい、とてつもなく残酷な恋の話。
自分にとってはいまだに、髪結いの
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ドリーム(2016年製作の映画)

4.9

映画ファンを馬鹿にしているような雑すぎる邦題以外は最高の作品。
あからさまで理不尽な差別に対し、暴動やヒステリックな反応で抵抗するのではなく、あくまでも冷静に礼儀正しく、正攻法の努力と才能で望むものを
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ロスト・バケーション(2016年製作の映画)

4.0

噂には聞いていたが、確かに「サメ映画」でくくるにはもったいないぐらいの整った出来のサバイバルアクションだった。かなりお気に入り。

とにかく、冒頭からジャンル間違えたかと思うほどの洗練された雰囲気の映
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スティルライフオブメモリーズ(2018年製作の映画)

1.8

ヒロインの突飛な行動は興味深いが、なぜそこまで・・・のなぜが結局全然分からないまま終わるので感情移入のしようがなく、じゃあインスタのストーリー的にただ連なる映像美として楽しめばいいかと思えばモザイクだ>>続きを読む

年をとった鰐(2005年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

福音館書店発行の絵本に個人的に思い入れがあり大切な作品なのだが、アニメ化されてYoutubeで公開されているのを知らずにいた。まさかここの「ショート・ターム」のレビューでそれを教えてもらえるとは。>>続きを読む

ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

兄ちゃんは辛いよ。兄がこうなりがち&弟がこうなりがちなのはやはり全世界共通なのだろうか。
じゃんじゃん人は死ぬし本人たちも無傷では済まないが、それでも「二十日鼠と人間」に比べれば激甘なエンディング。
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セールスマン(2016年製作の映画)

3.3

序盤はちょっとテンポが悪く退屈だが、事件が起こってからの展開はサクサク進む。サクサク進むけど、余計にイライラするってどういうこと?
お国事情があるとはいえ、妻の行動はいちいちもどかしく、そんな彼女によ
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魔法にかけられて(2007年製作の映画)

3.8

全体的に夢と魔法の王国テイスト100%で、乙女あるいは無邪気な子どもになって楽しむが良いという映画。特にミュージカルシーンはディズニーの王道を行く完成されたキラキラ感が素晴らしく文句のつけようもなし。>>続きを読む

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

5.0

圧倒的な映像美、疾走感あふれる迫力のアクション、映像のどこを切り抜いても最先端の技術を使った今の時代のものなのに、笑えるほど過剰に作り込んだ世界観がどこか80年代の悪ふざけを思わせ、冒頭から心底楽しい>>続きを読む

デザート・フラワー(2009年製作の映画)

5.0

私がアフリカでの女性器切除の慣習のことを初めて知ったのは高校生の時に図書館で見つけた本からで、その時の吐き気を催すほどのショックを今でも覚えている。

麻酔も消毒もない不衛生な環境で、無抵抗の幼児に対
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のみとり侍(2018年製作の映画)

1.8

完全に期待ハズレ。豪華なイケメンキャストの無駄遣い。阿部ちゃんはテルマエ・ロマエと役作りが被りすぎで安直すぎ。
脚本が悪いのか演出が悪いのか、品も艶もまとまりもなくテンポも悪く、スポーツ新聞のアダルト
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blank13(2017年製作の映画)

2.3

実話ベースですかそうですか。リリー・フランキーの見たまんまのキャラから全部想定の範囲内の展開で、何の意外性もなく退屈。ペーソスの中の笑いというにはあまりに中途半端な葬儀シーンは、二朗さんの存在にギリギ>>続きを読む

ナッツ!ブリンクリー博士の奇妙な運命(2016年製作の映画)

3.8

大人の紙芝居みたいなアニメ仕立てのドキュメンタリー。倫理観や良識がスコーンと抜け落ちた稀代の詐欺師の話として、短編ながら起承転結がくっきりしていて胸のすく展開もありかなり面白かった。
もうすぐアマプラ
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4ヶ月、3週と2日(2007年製作の映画)

4.1

舞台はチャウシェスク政権下の独裁国家ルーマニア。
何故バスのチケットが無い人間に当然のように自分の切符を分け与えるのか、何故たかがルームメイトの窮地に自らの身を呈してまで尽くすのか・・・人は自分が幸せ
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ジキル&ハイド(1996年製作の映画)

3.1

全編暗くて地味だけど退屈はしなかった。ただ、ジュリアロバーツのように着飾らないと美女にならない女優よりも、隠しても隠し通せぬ色気があるタイプの女優を主演にしたほうが良かったのではと思う。ジキルの時でも>>続きを読む

NEXT -ネクスト-(2007年製作の映画)

3.6

かなり昔に鑑賞。当時のメモより。

けっこう面白くて上映時間の経過に気づかずに見ていたので、オチでこけた。もう一段あると思ってた階段を踏み外したような・・・ま、ケガしなかったからいいか、と無理矢理納得
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娘は戦場で生まれた(2019年製作の映画)

4.2

日頃散々ホラー映画で観ている血糊や遺体が、紛れもない目の前の現実として映し出される説得力に圧倒された。
なぜ彼らは幼子と共に逃げられるときに逃げなかったか、そこに一瞬の躊躇いすら見せない彼らの生き様は
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ショート・ターム(2013年製作の映画)

4.9

自身のトラウマと常時背中合わせになる職場をわざわざ選んだ主人公の覚悟と強さと子どもたちに寄せる気持ちを思うと泣けてくる。ここで働くことが彼女自身の傷の癒やしになるまでには、この先も多くの事例との対峙が>>続きを読む

ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方(2018年製作の映画)

4.2

映像がナショナルジオグラフィックのグラビアかってぐらい綺麗。
そもそも農業素人だった二人が幾多の困難を乗り越えてここまでの偉業を成し遂げるには膨大な費用がかかったはずで、まずその資金調達に成功したこと
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ホフマニアダ ホフマンの物語(2018年製作の映画)

3.8

制作に15年という気が遠くなるほどの年月をかけて作られたという、博物館レベルの美術工芸品としてただ存在するだけでありがたいような作品だが、それだけにストーリー展開はメタファーだらけで難解。ロシア童話ら>>続きを読む

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