ハズレサメ映画を観た後の荒んだ心をやさしく癒やす一作としては選んで正解だった。
ブータン人の顔つきには妙に親近感を覚える。あの人もこの人も遠縁の親戚と言われたら信じてしまいそう。しかも皆さん表情が柔>>続きを読む
ストーリーの雑さはお約束なのでいいとしても、楽しめる要素が何にも無かった。
そもそもサメ映画でここまで水が汚い作品は初めて観た。せっかく観光都市ベニスならではの風光明媚な景観も流れるのに、上モノはとも>>続きを読む
登場人物が揃いも揃ってガチの恋愛脳。しかもそれを臆面もなく歌とダンスで全身で表現してくるのだからつい見てる方も半ば呆れて笑顔になってしまう。
誰もが自分のロマンスのことしか考えていないのがいっそ清々し>>続きを読む
A24にしては拍子抜けするほどシンプルなストーリー。だかそれがかえって新鮮だった。
映像はやはり美しい。解像度の高い冒頭の現代を描いた情景から一変して、過去を描いたノイズの多い映像の繊細な造り込み具合>>続きを読む
幼い頃テレビで観たときは普通にキャーキャー言ってたような気がするが、改めて見るとツッコミどころ満載で実に楽しい。ホラーというにはガサツすぎ、要らん情報多すぎ。お子様にも安心の怖そうで怖くないちょっと怖>>続きを読む
面白かった。
着想は実在した修道女ベネデッタ・カルリーニの裁判記録からとのことだが、たんなるスキャンダル要素以上にあれこれドロドロに盛り込み、宗教とそれに依存する人間心理の闇へフォーカスした脚本がすご>>続きを読む
ほぼタイトルで出オチしている韓国産ドタバタディザスタームービー。
序盤はホームコメディっぽく話が進むが、コトが起こったあとの展開は雑ながら容赦がなく、その強引かつ喜怒哀楽全部盛り感がいかにも韓国映画。>>続きを読む
名作と噂を聞きつつちゃんと観たことなかったシリーズ。
運良くとても良い環境でこの4Kリマスター版を観ることができ、久々に「いやあ、映画って本当にいいもんですね」と私の中の晴郎が現れて呟いた。
もちろん>>続きを読む
短い作品だが、しっかり人の手が描いたアニメーションとして作画クオリティでそれだけで心が和む。
そして噂に聞いて想像していた以上に怖かった。一見絵柄が可愛いだけに、余計にぞわぞわした。
が、それが良かっ>>続きを読む
月刊ムーのような怪しくも大真面目なUFO雑誌『宇宙探索』の編集長が、廃刊の危機に貧した編集部の命運を賭け、巷で噂の怪現象の調査をすべく編集部員を引き連れ僻地へと赴くドタバタロードムービー・・というあら>>続きを読む
特に想像以上の展開があるわけではないが、分かりやすく面白かった。
監督は天間敏広だが原作者でもある北野武の存在感がやはり秀逸。全部持って行ってしまいそうだが、他のキャストも驚くほど豪華でみんなハマり役>>続きを読む
私がそのリコメンドに全幅の信頼を置いている趣味の良い友人に「絶対スクリーンで観るべし!!!」と強く勧められ、まだ上映している館へ足を運んでみた。大正解だった。感謝。
物語はあってないようなもの。無口>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
鬱映画であった。
抑えた色調と絶妙に不穏な劇伴が、真綿で首を絞めるようにじわじわと観る者の胸を締め付ける。そして散々イライラモヤモヤさせられた挙句何もスカッとしないまま終わり、カタルシスすら得られない>>続きを読む
ラッセル・クロウ演じるアモルト神父のキャラが最高。テディベア体型でどっかりとヴェスパ(?)に乗って現れるエクソシストの姿が絵になりすぎてカワイイ。もういっそハーレーでドドドドと現れても許す。
パッと>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
さかなのこのゆるふわが無理だった私に、こっちのゆるふわはちゃんと刺さる不思議。私の感性は繊細なのか鈍感なのか自分でもよく分からない。
人間のタイプがぬいぐるみとしゃべる人としゃべらない人に二分される>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
偏りのある人間の最大の強みかつ弱みでもある「好き」を貫ける才能。同調圧力のきつい日本の教育現場では、ミー坊の母のように我が子の特性をまるっと認め見守りそのままに伸ばしてやれる親はそうそういまい。だから>>続きを読む
内容についての前情報をほとんど知らないまま観たので、ゴッホのように芸術家として純粋すぎる主人公の凡人には理解し難い内面の葛藤を描いた作品かと思っていた。まして、いかにも芸術作品でございという体で始まる>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
評価の分かれる作品故になんとなく後回しにしていたが、しょうもない駄作と糾弾されつつも一部の人間には妙に刺さる理由が分かった気がする。面白かった。
冒頭から明白な主人公ヴィカスのポンコツぶりにやはりこ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
かなり久しぶりのレビューになってしまった。
先日、ロバ好きならば是非!と多くの人に勧められたこの作品をついに観ることが出来て、しみじみと「映画って本当にいいものですね」という呟きが心のうちに湧きあがっ>>続きを読む
通常ならば自分は話題の新作の封切り当日に映画館に駆けつける・・なんてことはまずしないのだが、この潔いまでの箝口令プロモーションにまんまとやられた一人である。
しかも前情報が何もないからこそ公開を待つフ>>続きを読む
長らく自分が一番好きな動物は狼だったが、近年その順位を揺るがしているのがロバである。いや、揺るがしているどころかもうぶっちぎりのトップかもしれない。なにしろ「イニシェリン島の精霊」のジェニーに出会って>>続きを読む
オリジナルははるか昔にテレビで観た気がする。その後もっぱら映画よりサントラの方に親しんできた自分にとって、今それらの珠玉の歌とダンスをスクリーンに映し出される美しい映像と共に鑑賞出来たのは素直に素晴ら>>続きを読む
わーお、家の中がまんまFrancfrancの店内みたい♡
お家も映えるが主人公のティンヤのルックスもほぼ妖精。
同じ北欧ものでもおっさんメインの作品と違って女子メインだとこういうキラキラ系が来るので、>>続きを読む
今更ですが初めてちゃんと観た。
映像としては凄まじい推進力のまま突き進み3時間超があっという間。
次から次へとギリギリな人々が登場し、その痛々しい様子を残酷なまでにクリアに晒していく。それぞれ役者の演>>続きを読む
どこらへんから面白くなるのこれ・・・と思いながら辛抱強く観ていたが、結局ものすごくお金のかかった超駄作という印象しか残らなかった。
洋画におけるトンチキな日本描写は散々観てきたが、未だにこんなもんなの>>続きを読む
周到に作り込んだ映像美の中に不穏さを散りばめつつ話が進み、終盤には当初の想像を遥かに超えるおぞましい映像が目の前に繰り広げられる静かな阿鼻叫喚が待っているという、もはやA24のお家芸を感じる異形スリラ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
母ちゃんの人生のハードモードっぷりが想像の斜め上だった。
反戦映画的な視点から言えば内戦下の国情に巻き込まれた一般市民のあまりにドラスティックな半生を描いた作品なのは分かるが、戦乱の被害者という「弱者>>続きを読む
モキュメンタリーのはしりということでホームビデオその斬新さで受けたのは分かるが今見ると全然怖くない。展開焦らしすぎでダレまくりで退屈した。大量に続編が作られているらしいが二作目を観る気になれない。>>続きを読む
いい意味で思ってたんと全然違った。
なんてったって我らがニコラス”仕事選ばない”ケイジ主演だし、大切な豚を奪われた主人公が無茶なやり方で奪還するアクションコメディだろうと思うじゃないですか。それが蓋を>>続きを読む
監督の前作が完全に”not for me”だったのでロードショーはスルーするつもりだったが、オスカー総なめ受賞で興味を持った友人に誘われてスクリーンで観ることに。大好きなミシェル・ヨーの受賞も嬉しかっ>>続きを読む
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タイトルバックの映像がやたらかっこよくて期待値上がる。
そして70年代の空気感の演出(ファッション可愛い!)がなんともいい感じで、その点は観ていてずっと楽しかった。
舞台はたいして人口多くもなさそう>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
揺るぎない信念と明晰な頭脳を持ち、ある意味天性の人たらしとも言えるナワリヌイ氏本人の魅力もさることながら、彼の活動を支えてきた優秀なスタッフによる秀逸な編集のおかげで、ただ単にロシアの政治史上見過ごせ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
モキュメンタリーとしての編集がなかなか秀逸。タイ東北部の里山の村という、いかにも土着信仰の強そうな印象の現地のリアルな文化風俗をほとんど知らないこともあって、映像の粗や演出の雑さがかえって臨場感を醸し>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
噂通り演奏シーンの音響、特にステージシーンは素晴らしい。
生ライブでしか伝わらないジャズセッションの熱さを音と映像で最大限忠実に再現し、その魅力を出来る限りストレートに伝えようという制作陣の心意気がビ>>続きを読む
スクリーンで観られてよかった。
建物の外観はもちろん、屋内までもひとつひとつ丁寧に作り込まれた構図がとにかく美しく眺めているだけで眼福。逆にいうとそこで展開される人間たちのドラマはあくまでもそれら物言>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
竜とそばかすのレビューを書いてぐったりした頭を休ませるのにはピッタリ(?)の分かりやすいバカ映画。
一言でいうと期待通り。我らがニコラス・仕事選ばない・ケイジは予想通りやりたい放題の暴れっぷりだし、ヒ>>続きを読む