えいがうるふさんの映画レビュー・感想・評価

えいがうるふ

えいがうるふ

世界で一番しあわせな食堂(2019年製作の映画)

3.9

私がまだ中華料理といえばラーメン・餃子・炒飯をはじめとするいわゆる町中華しか知らなかった頃、法事か何かで伯父が支配人を務めていた都心のホテルの中国料理レストランにお呼ばれして、おそらく最高級と思われる>>続きを読む

ハスラーズ(2019年製作の映画)

3.3

兄貴!と呼びたくなるようなド迫力ボディのジェニファー・ロペス。彼女みたいなタイプの美女がガンガン迫ってきたら日本人男性の多くは逃げ出すんじゃなかろうか。鍛え上げたボディで魅せるポールダンスは圧巻!一方>>続きを読む

屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ(2019年製作の映画)

3.6

いかにもホラーっぽい邦題にこの猛暑が少しは涼しく感じられるかもとトライしてみたものの、むしろ蒸発しない汗がべっとり身体にまとわり付くような印象で不快指数が上がるばかりの映像が続く。「ボーダー 二つの世>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

5.0

とにかく役所広司がすばらしき役者すぎて、久々に持参したタオルが大活躍。
主人公は心身ともに問題を抱えつつも、根は竹を割ったようにひたすらまっすぐで不器用な昭和男。情には厚いが口下手で短気で喧嘩っ早く、
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バタフライ・エフェクト(2004年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

かなり昔に観たが内容うろ覚えだったので再鑑賞。
展開早!!サックサク。
タイムリープものといえば自分の中での元祖はやはりBTTFシリーズだと思っていたが、よく考えたら自分の年代の日本人の多くはコミック
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バケモノの子(2015年製作の映画)

2.2

このレビューはネタバレを含みます

退屈だった。
相変わらず彼が描く家族愛の強引さ、抑えきれず中途半端に混入するフェチ表現に辟易する。
呆れるほどペラッペラの父子再会シーン。それまでの確執や伏線描写もろくになく、いきなり闇落ちして挑んで
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ライリー・ノース 復讐の女神(2018年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ヒロインが美しいだけでなく現実離れした強さで笑ってしまうが、超速展開に無駄がなく滅法分かりやすいのでむしろそのご都合主義すら清々しい。特に好きなのはいつのまにか弱者を護る町の女神となっていた、という胸>>続きを読む

スパイの妻(2020年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

なにやら海外で評判が良いらしいので、もしや黒沢清ならではのB級ギリギリ感が封印された真っ当な秀作なのでは?!と、若干歪んだ期待を胸にようやくスクリーン鑑賞に臨んだところ、確かに私が黒沢監督の個性であり>>続きを読む

ルル・オン・ザ・ブリッジ(1998年製作の映画)

3.3

これがオシャレ映画として人気だったあの時代のなんとなく薄っぺらくて雑な世相を彷彿とさせる内容だった。
内容はミッドクライシスおじさん版真夏の夜の夢(?)みたいなファンタジーなので、まともなラブロマンス
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ラストキング・オブ・スコットランド(2006年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

悪名高き実在の暴君アミン大統領にからんだ話なので、エンターテイメントにするのはそもそも難しいし、ならば一体どのような脚色で映画としてのドラマを成り立たせるのかと思っていたら、なんじゃこりゃな内容だった>>続きを読む

バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

4.2

やー、なんかすごいもん観ちゃった感。ブラジル映画をちゃんと観るのが恐らく初めてなので、これが普通なのかこの作品がたまたま独特なのか判断がつかないが、なんともぶっ飛んだ作品だった。

とにかく、出演者も
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聖なる犯罪者(2019年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ほとんど前情報無しに観たが、かなりお気に入りの一作になった。痛々しく複雑なキャラクターの主人公を生々しく演じきった主演のバルトシュ・ビィエレニアがとんでもなく魅力的で、設定が特殊すぎて共感しにくいはず>>続きを読む

劇場版 おいしい給食 Final Battle(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ドラマ未見のせいか、真っ先に思ったのは市原隼人ってこんなに主役張れる人だったんだ!という良い意味での想定外。ルックスは良いのにあんまり作品に恵まれずパッとしない若手俳優(失礼!)というイメージだったの>>続きを読む

哭声 コクソン(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

冒頭からちょこちょこ挟まれる、目を凝らしてもはっきり見えないロングショットが不気味で怖い。これは面白くなるか?と思いきや、意外と回りくどい展開にちょっとダレてきて、主人公の短絡的衝動的な行動には全く共>>続きを読む

マーウェン(2018年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

バービーやG.I.ジョーなどのオーソドックスなアメリカンフィギュアやドールハウス好きは必見。
一言でフィギュアおたくと言っても、日本で主流の美少女キャラなどのアニメフイギュアはそもそもが二次元のフィク
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顔たち、ところどころ(2017年製作の映画)

4.2

たっぷり二世代分ほども年の離れた老映画監督と新進気鋭の写真家の若者が、二人でフランスの田舎町をフォトブース付きの特製トラックで周りながら、行く先々で出逢う人々の顔写真を撮りまくり、その土地ならではのと>>続きを読む

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.6

毎日のニュースで嫌というほど目にする欺瞞と利権まみれの老害ジジイどもの醜悪さに辟易し、とにかく徹頭徹尾文句なくカッコいいジジイが見たいという想いに駆られて少ない上映館まで足を運んだところ、まさにその目>>続きを読む

追龍(2017年製作の映画)

3.6

お肌つるつるの驚異のアンチエイジングアクション俳優ドニーさんが髪型(ヅラ?)のせいかJAC時代の真田広之に見える。当然派手で流麗なアクションを期待するも前半で大怪我のハンディを負ってしまうため、その後>>続きを読む

ブエノスアイレス恋愛事情(2011年製作の映画)

5.0

真っ先に思い出したのは台湾の人気絵本作家ジミー氏が描いた「君のいる場所」という絵本。いかにも大人の絵本好きが飛びつきそうな品よく繊細な絵柄の小洒落た設定のラブストーリーで、世界中でベストセラーになり映>>続きを読む

彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

アマプラ駆け込みでようやく視聴。
うーん・・・私の周囲では観た全員が絶賛しているような印象だったのでかなり期待してしまったのだが・・・現実社会に疲れた大人向けのリラクゼーション・ムービーを描かせたらピ
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

これこそ考えるな感じろでいいのかもしれない。
公開時、いち早く観に行って大興奮大絶賛で帰宅した理系大学生の息子に「一緒に語りたいから早く観て!!」と言われたこの作品をようやく観た。

とにかく、いくら
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8 1/2(1963年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

難解と聞いていたので、所謂「考えるな、感じろ」系作品なのかなと思いあまり気負わずに初鑑賞。確かに展開に一貫性がないのでひたすら映像美にうっとりしているだけでも良かったのだが、全体を通して俯瞰してみると>>続きを読む

マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

4.3

ウルフ・オブ・ウォールストリートと同じく莫大なお金が動く狂乱の証券バブルの世界を描くのかと思いきや、その陰でその虚構を見抜き大逆転を狙った頭の切れる変人たちの話だった。

頭がいい変人と言えばザッカー
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チャンシルさんには福が多いね(2019年製作の映画)

3.9

ある意味、韓国&アラフォー版「私をくいとめて」かなと。
恐らく、あっちがすんなり刺さる世代にはこっちはまだピンと来ないのでは?と思ったが、少なくとも、気になった相手と飲みに行って好きな映画の話になり、
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黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

4.0

最近BLM関連作を多く見ているので内容は想像から大きく外れることはなかったものの、とても丁寧に作られた作品で見応えがあった。なにより、これがたかだか30年前の実話を元に作られた話ということに改めて衝撃>>続きを読む

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.8

「もしジャームッシュがゾンビ映画を作ったら」
というお題そのままのオフビートなコントになっていた。
むしろ映像がお洒落だとか間が絶妙だとかカメラワークが秀逸だとかで退屈な展開を無理やり納得させる必要が
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朝が来る(2020年製作の映画)

1.8

このレビューはネタバレを含みます

河瀬監督は「あん」と「光」がかなり良かったのでかなり期待して観たものの、うーん、かなりかなり微妙だった。
(以下、久々に長文のケチョンケチョンレビューになります。作品ファンの方は気分を害する恐れがあり
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恐竜が教えてくれたこと(2019年製作の映画)

3.9

とりあえず、恐竜が何かを教えてくれる話ではない(笑)。確かに原題よりインパクトはあるが主題に沿っているとは言い難く、ずいぶんと振り切った邦題。

ぶっとんだ話があまりにサクサク進んでいくのは絵本を読ん
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ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)

3.2

数十年ぶりに観た。あの頃も「もっと大人になったらこの侘び寂びに痺れるのかしらん・・・?」と思っていたが、どうやら結局旬を逃したらしい。私には合わない方のジャームッシュのままだった。
キャスティングから
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テッド・バンディ(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

終盤までテッドの犯行を再現するシーンを全く見せず、あくまでも彼の無実を信じた(かった)側から見た殺人鬼の姿を描いていたのが興味深かった。
主演ザック・エフロンの人たらし芝居が見事。エンドロールで実際の
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ロマンスドール(2019年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

前半は予想よりコミカルできたろうと高橋一生の掛け合いもコントのようで笑えた。が、後半はうってかわって重い。終盤にかけてベッドシーンが多くなるが、エロさよりひたすら痛々しさが伝わってきて辛い。だからこそ>>続きを読む

トゥルーノース(2020年製作の映画)

4.8

タイトルを聞いただけで、ああきっと想像以上なのだろうなという想像通りに凄惨を極める彼の国の政治犯強制収容所の話。90分強という短さで、これほどの強いインパクトで独裁国家の知られざる闇を告発した作品はな>>続きを読む

グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.5

イラつくと闘犬のように牙を剥いて唸るというちょっとデフォルメが過ぎるほどの役作りで、嫌われ者の偏屈ジジイに徹するイーストウッドが美味しすぎる。まして、敢えて主人公である自分を極端なレイシストとして描く>>続きを読む

ハッピー・オールド・イヤー(2019年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

予告を見た限りではただ単にドライな主人公が淡々と断捨離をやり遂げる話かと思っていたので、まさかこんなに泣かされるとは完全に油断していた。個人的にめちゃくちゃタイムリーな内容だったこともあり、刺さるどこ>>続きを読む

ANNA/アナ(2019年製作の映画)

3.6

掃き溜めから掬われたスレンダー美女が暗殺者に仕立てられ・・・ある意味期待通りの味ではあるが予想を超えるものはない、ニキータの頃から良く言えば安定の、あるいは女の趣味と性癖に進歩のない相変わらずのベッソ>>続きを読む

シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢(2018年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

次々と愛する家族に先立たれるという呪われた運命に見舞われるものの、ひたすら自分の創作意欲に突き動かされるまま一途にひとつのことをやり続け、自分が生きた証と言葉にできなかった家族への大きな愛の証として、>>続きを読む

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