このレビューはネタバレを含みます
地方議員をはじめとした県連の傀儡としての国政出馬がほとほと嫌になった世襲だめだめ娘・宮沢さんが敏腕秘書・窪田くんと協力し自分サゲして選挙に落ちようとしたら当選しちゃうシニカルコメディ。
進次郎構文、麻生さんのハローワーク煽りなどのネットミームでもおじみの政治家迷言サンプリング。屋上シーンでの「政治家向いてるんじゃない?」といった極上の皮肉。キレキレで飽きずに楽しめます。ミサイルに大喜びなのは確かに大げさだけど笑ってしまいました。
大きくわけると「お仕事系」に該当しますかね。
小中学生でこれ系をテレビロードショーで観ることで社会勉強していた要素って多分にありました。
劇場での売上は難しいかもですが必要なジャンルだと思うので、こういった踏み込んだ「お仕事系」は配信前提で今後もバンバン製作してほしいです。
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・シンゴジラを彷彿とさせる「いや、お前誰やねん」演出。
・まあわかりきってる報道に右往左往と煽動されてるのはどの層の票なんだ?
・いまどき若者の赤楚くんによる「今の政治がそのシステムなら、受け入れなければ」この台詞をどう捉えるかですね。
・ラスト小市さんの笑顔、怖くていいですねー。ハゲタカでネチネチ質問する記者時代を思い出しました。