Yukiko

ひまわりのYukikoのレビュー・感想・評価

ひまわり(1970年製作の映画)
4.3
2022年3月18日
『ひまわり』   1970年イタリア制作
監督、ヴィットリオ・デ・シーカ。

イタリア。第2次世界大戦中。
ジョバンナ(ソフィア・ローレン)は兵士のアントニオ
(マルチェロ・マストロヤンニ)に恋をし、二人は結婚する。
12日間の結婚休暇を終えて、精神疾患を装っての除隊を
目論み実行したアントニオは、罰としてソ連戦線へと
送られる。
終戦後、待ち続けるジョバンナには何の便りもなく、
ジョバンナはソ連へ夫を探しに行くことを決める。
モスクワから、イタリア軍が戦闘したウクライナへと行き、
戦争で亡くなった人を埋めたという、広大なひまわり畑と
無数の墓標が並ぶ丘を歩く。


今日の朝のニュースで「ひまわり」緊急上映の事を知る。
早速調べてみたが、埼玉県では上映をしていなかった。
ではと、早速アマゾンプライムでレンタルし、私も
戦争反対に協力してみた。

ロシアのテレビ局職員が戦争反対を書いた紙を、テレビ
放映中に突然視聴者に見せたとか。
ロシア内部に、事の次第を冷静に見ながら、熱い情熱と
正義感ある人が存在することにホッとする。

「ひまわり」の映画を過去何度も観た。
昔は単なるメロドラマときれいな主題歌としか思って
いなかった。
時代も遠い過去の話と思い、現実感がなかった。

今回改めて観ると、話の殆どを忘れていたことに
気が付いた。
話は、ロシアで二人が再会して終わりではなかったのね。
(ここで終わりとばかり思っていた)
その後が随分あるんだってことを知った。

しかし、男は勝手だな。。。
本当にジョバンニが好きなら、過去を思い出した時点で、
イタリアに帰るべきだ。母もいることだし。
待っている者の身を考えないかな・・・と思ったけれど、
スターリンの時代、なかなかソ連から他国へ行くことは
不可能だったのかな。

何年も帰らず、異国で子供が出来てしまってからでは、
このような終わりになるのは仕方ないか。。。
セツナイ

もし、戦争が無かったのなら・・・・
もし、ソ連に行かずにいたのなら・・・
もし、アントニオが兵士でなかったなら・・・
引き裂かれずに済んだものを。

あの広大なひまわり畑の下には、戦死した人々の死体が
埋められているんだ!!
しかも、そこはウクライナ。
Yukiko

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