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サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)のぴよぴよのレビュー・感想・評価

4.0
1969年…ジョンFケネディ、マルコムX、キング牧師、ロバートケネディ…黒人の地位向上に力を注いだ人々が次々に暗殺された暗黒の時代。

そんな中、NYのハーレムで、延べ30万人(ほぼ黒人!)を集めた音楽フェスティバル「ハーレムカルチュラルフェスティバル」が開催された🎶

これは50年間歴史に埋もれたフェスティバルのフィルムを編集したドキュメンタリー!

元々モータウンをはじめとする黒人音楽に心揺さぶられる体質?の私…昔ゴスペルを習ってたから?とにかくファンキーな音楽大好き🎶

スティービィーワンダーやニーナシモン、B.Bキングなど、ソウル・ブルース・ゴスペル界を代表する錚々たるアーティストの歌声が、ノリノリの観衆の様子と共に楽しめる。

世の中の動きも織り交ぜながら、コンサートは進行する。会場に集まった人々のサイケデリックな服装!なんてオシャレ!もちろん出場者達のポップでクールな服装も必見!

伝説のライブ映像が何故お蔵入りになってしまったのか?差別と迫害に押し潰されながら、そこから湧き上がる熱量と魂に圧倒される。

次々と出場するアーティストの中でも圧巻は「ゴスペルの女王」マへリアジャクソン!その力強い魂の叫びに涙が溢れて止まらない!💦

公民権運動にも携わった彼女が、キング牧師が暗殺された翌年のこのフェスの日、何を胸に歌ったのだろうか?

当時観客として参加した人、出演した人達の話も並行して描かれるから、そこから見えてくるモノがある。

キング牧師の最後に遭遇した人物が語る暗殺の瞬間…あまりのリアルさに思わず声をあげそうになった🤭

この年…アポロが月に行ったんだよなぁ🌙世の中が祝賀ムードに溢れる中、巨額の予算の使い道は他になかったのかと叫ぶ観衆達の気持ちが、痛いほど伝わる。

「ニグロ」から「ブラック」へ。黒人社会にとって変革の年となった1969年…呼び方はポジティブになったとしても、一体何が変わったのか?と問いかける。


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おまけの一言

時間の合う新宿の映画館で観ようと思ったらまさかの完売‼️慌てて残り少ない日比谷のチケットをようやく取った💦

当日、映画館の前には完売の立札が!何気に人気なのね?🎶

「アメイジンググレイスアレサフランクリン」も行っとけば良かった…と後悔🥺
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