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ベネデッタのdiesixxのレビュー・感想・評価

ベネデッタ(2021年製作の映画)
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17世紀の修道院を舞台に、神と交信できるベネデッタが、のし上がっていくピカレスクロマン。ベネデッタが生命力と妄想力とハッタリだけでキリスト教的な父権主義や拝金主義、欺瞞に満ちた禁欲を打ち負かしていくところが痛快!修道院を舞台にした『ショーガール』であり、21世紀に突然産み落とされたカール・ドライヤーの鬼っ子。
あけすけな性描写に陰湿な拷問、ご丁寧な排便描写までどこを切ってもバーホーベン。
ベネデッタと関係を結ぶバルトロメアの生い立ちが悲惨すぎるから、最後にバルトロメアの父親や兄たちをぶちのめす場面が入ってたら100点だったな。でも最高。
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