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ベネデッタのhayatoのレビュー・感想・評価

ベネデッタ(2021年製作の映画)
3.6
【ベネデッタ。彼女はキリストの使命をもった救世主なのか。それとも悪魔なのか。】

○私はベネデッタ。
●キリストのために信仰を捧げる。
◇ある日、少女と出会ってから
◆全てが変わったのだ。

★名台詞
◯ベネデッタ『見よ。死の天使が両手を広げている。あなた達の中にいる。その顔をみせよ。』

豹変!!演技素晴らしかった!

★評価
《脚本》◯
《演技》◎
《音楽》△
《撮影》◯
《衣装》◯
《芸術》◯

★感情移入
《泣》-
《感動》-
《笑い》-
《ハラハラ度》◯

★ホラー項目
狂気度-/10
グロさ-/10
ドキドキ度 -/10

★全体感想
なんだこれは・・・
観てはいけないものを見てしまった。。笑
キリスト信仰からセクシャル要素もあり、真実が何なのかがわからなく途中混乱してしまったけど、ポール・ヴァーホーヴェン監督の作品はどれも圧倒されるんだよなぁ・・・

とくに主人公演じるヴィルジニー・エフィラの豹変する演技は必見。
あれはまるでエクソシストで憑依された少女のような感覚だった。。声は別の人だと思うけども。

そして脇役で支えるベテラン名女優のシャーロット・ランプリングの存在感と演技は見事。
昔はそうでもしないと異端者扱いになって火刑になってしまうんだよなぁ。
実在した17世紀の修道女ベネデッタ・カルリーニの半生を描いているが、どのように修道院長までのしあがるのかが見もの。

個人的には最後までちゃんと描いて欲しかったなぁ・・・と感じるのとエロチック、下品なシーンが控えめだった笑
多分修道院が舞台だからかな?

★印象に残ったシーン
・聖痕の印
・ベネデッタ豹変
・尋問シーン
・最後

★映画の背景について
話題になっていたので、見れてよかったんだが一部の地域では神、キリストへの冒涜だ!
ってなって上映禁止になったそうな。

監督はちなみに80歳を超えているのでレズビアンと信仰をかけ合わせるとこのような出来になったのだが、ポール・ヴァーホーベン監督らしい作品になったんだろうな。

セットが素晴らしかったのと、ペストが流行った時代背景を見事に演出していたのがまた良かった。

最終的にはベネデッタは本物なのか偽善なのかは見た人が決めていいと監督が言っている。ただ、実際に実在した人物なのでベネデッタがいかに影響力があったのかも頷ける。
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