バリカタ

明日に向かって笑え!のバリカタのレビュー・感想・評価

明日に向かって笑え!(2019年製作の映画)
3.0
アルゼンチンの映画(スペインも入ってますが)って初めてかなー?面白そうなので鑑賞です。

非常に気楽に観られる作品です。金融危機なんてさらっと出てくるあたりはお国柄なのかなぁ?あまりお目にかからないイベントが立て続けです。結構新鮮です。
鬱屈の日々が続くとか、嘘つきの権力者に辟易とか、真面目に頑張っても報われないなーって思っている方は、スカっとできるかなー?って作品です。

田舎町の真面目な住民達の手弁当の作戦がクスクスポイントです。なんとも牧歌的に、先進的なものも使わずに、畑でも耕すような感覚で進めていく感じが面白いです。ですから、この手の作品にある緊迫感・緊張感が遥か彼方なんですよね(笑)そこが良いのですが。
最初から最後まで、結構ハードな部分もあるのですが、なんか飄々と乗り切っていく感じ、あーだこーだと言いながら、個人プレーのようでチームプレーになっていく感じが南米サッカーを見ているようです。みんなエゴ強い!そこがまた面白いのですが。

細かいこと言えば、こんなことできる?あれ?警察は?とか、いろいろありますが、それはそれ。おおらかにおおらかに。結末もこれまたお国柄なんですかねぇ〜。女社長の息子の行動があまりに面白すぎます。これまたラテン系あるあるなんでしょうかね?

ランチを済ませてシエスタ気分で鑑賞するのにちょうど良いですよ。
良作です。