【薬の内容成分は？】
エヴァン・ハンセンは沢山の薬を飲んでいる。
抗うつ剤やらなんやら。
その沢山ある薬の中身のほとんどを占めるのは添加物（賦形剤）だ。
語弊はあるけど、直接病気を治すためには不要なもの。
でもそれらをひっくるめて“薬”と呼ぶ。
この映画の内容成分は何だろう。
多分、ほぼ純度100%の祈りや願い。
では祈りや願いの内容成分は？
きっとそのほとんどは添加物。
欺瞞や偽善。
じゃあ祈りや願いはこの世界に必要ないのか？
そんなことはないんだ！と、この映画は唄う。
祈りや願いという“薬”の成分のほとんどは飲みやすくするための添加物だけど、それでも数%は確かに効能がある。間違いなく存在する。
そして添加物も含めて“薬”なんだ、と唄う。
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観客としては寄り添ってあげたい。
心からそう思っている。
欺瞞や偽善で救われる人がいるのは
紛れもない事実だと思う。
それでも、どうしても、どうしても、、、
私の心の一部がそれを醜いと拒否してしまう。
私はカーツ大佐の王国で
牛の首を斬り落として暮らしたい人間だから。
所詮、「添加物」という響きを勝手に嫌って
山奥で薬を飲まずに病んでいる人間のたわ言でさ。
どう考えても薬は飲んだほうが良い。
良い映画だと思います。
あ、ちなみに最初の曲はダウンロードしました♪
