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ディア・エヴァン・ハンセンのmuniのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

映画館で見たかったけど
題材が重そうなので配信待ってた作品。
最初の一曲目で
“うわー、映画館で観れば良かった!”と後悔した。
みんなレビューに書いてるけど、本当に音楽が最高で、主人公含め、みんなの気持ちが痛いほど伝わってくる。

しかし、作品全体の印象を、一言でいえば『綺麗な押見修造』だと思った。
思春期の青臭くて、未熟な心の右往左往が綺麗に描かれているなぁと思った。
押見修造(漫画家)さんの“ぼくは麻里のなか”という漫画を思い出した。
学園カースト最下層の大学生の男が、目が覚めるとコンビニで見かける美少女になっていた話。(だった気がする)
憧れや希望でついた嘘がどんどん大きく、他人も巻き込んで広がっていく。
主人公の心理が映像や歌から流れ込んでいって、苦しくなる。
そしてコナーが置いてけぼりなことにも、もやもやして二重苦。それなのにエヴァンの幸せが続くように祈ってしまう自分を嫌悪する三重苦。
私が思春期(15-18歳)くらいの時見たら、すごく刺さる映画になったんだろうが、、あいにくもうアラサーなので、都度、冷静になってしまうのが残念だった。
賛否両論ある映画だなと思ったけど、私は好き。
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