ドナウ

裁かるゝジャンヌのドナウのネタバレレビュー・内容・結末

裁かるゝジャンヌ(1928年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

開始早々尋常ならざる雰囲気に圧倒。恐怖し、涙をこぼし、恍惚とするジャンヌ。怒り、憤り、罵る司祭たち。そんな表情の重厚なアップ(もはや顔芸)と強力な重力を持ったカット、単調な繰り返しであるもののその推進力たるや…教会は十字を踏みにじり、姑息な手段で彼女を処刑しようとする“人間”として描かれ、ジャンヌもまた拷問や処刑を恐れ神を信じきれなかった“人間”として描かれる…と同時に、やはり神の使いでもあったかのように。髪を切られ坊主頭になったジャンヌが「炎628」のあの姿と重なって見えた。
ドナウ

ドナウ