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東京クルドのkyokoのレビュー・感想・評価

東京クルド(2021年製作の映画)
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クルド人難民として日本に暮らしながら、難民認定もされず働くことも許されない。
「仮放免」とはなんと日本にとって都合のいい言葉だろう。
彼らは法には触れたかもしれない、でも罪は犯していない。

日本人として、怒りと羞恥と失望を繰り返し味わわされるドキュメンタリーだった。
入管職員の放ったひとことに、どこからともなく「ひどい!」と憤慨する呟きが聞こえた。いつもなら「感想は心の中でどうぞ」と思う私だけど、今回ばかりは大いに同調する。
そしてこれは少しでも多くの人に正しい形で共有してほしい問題。
とにかく観てほしい。

1年以上も拘束されたラマザン叔父の「ただここにいるだけ」という言葉に、最近亡くなったスリランカ人女性の絶望感が伝わってくるようだった。
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