なおむ

すべてうまくいきますようにのなおむのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

尊厳死とは。


自由に生きてきて、『人生は美しい』を身をもって体感していた父。
偏屈、頑固、自分勝手な父。
脳卒中になり、術後の病状も悪く生きる希望を失ってしまう。

尊厳死の可能性が見えたとたん、
少しずつ元気になる父。

死ぬために、残された日々を生きていた。
死ぬことが出来ると言う希望が、彼を生かした。
死ねるから、最後の晩餐も美味しく頂き、
家族との別れを穏やかに過ごせたんだろう。



病気が悪化する前に、自死した知人がいた。
映画が終わったあとにその人の事を思い出し、ふっとため息をついた。


私を含め今を生きるたくさんの人たちが、
すべてうまくいきますように。



原作のタイトル、
Tout s'est bien passé(すべてうまくいった)なんですね…。そうか…。
知った時の衝撃がすごかったです。
なおむ

なおむ