ジジイ

コンパートメントNo.6のジジイのネタバレレビュー・内容・結末

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

「ビィフォアサンライズ」のような心地よい余韻の残る映画。原作があるが時代設定を10年ほど遅くしているという。主役の2人が自然に自由に演じている雰囲気がいい。列車の旅も終わりに近づき食堂車で打ち上げる時にラウラがリョーハに似顔絵を渡すシーンで思わず泣きそうになった。何もかも正反対に見えた2人が最終的に友だちか仲の良い姉弟のような空気をまとい出す。その過程にほっこりする。あの老婆が誰であるかとか壁画がどんなものであるかとか、謎は謎のまま物語は終わるが不思議と気にならない。一見人の良さそうなギター弾きと強面のリョーハが真逆の行動をとる対比もよかった。
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