【黄色のジャージがランジャタイ国崎に見えて仕方ない】
撮影途中で本人が亡くなっているのに完成させようとするその熱意と強引さに先ず敬服。ブルース・リー本人が撮影したシーンはそのまま使用し、未撮影だった部分は代役を立てている。
主人公の俳優ビリー(ブルース・リー)が悪の組織に殺されかけたが一命を取り止め、死んだ事にして組織に立ち向かうという話。
死んだ事を悟られない為に変装したりしてるのだが、そもそもそれをリー本人が死んだあとに代役が演じていたり、死んだ事を信じさせる為に映画の上で葬儀をしているがそれが本当のブルース・リーの葬儀シーンを使用しているらしく、現実と映画の中がごちゃごちゃになっていて、作品に何とも言えないカオス感をもたらしている。
代役が演じているシーンは急にサングラスかけてたり、とは言え格闘シーンでサングラスをかける訳にはいかずそこは外して角度を変えて撮るなど工夫も見られるのだが、最後の方はそれも邪魔臭くなって若干髪型だけ寄せにいった完全に別人が顔を出して撮影している。コントやん笑。
もう代役が黄色のジャージ着て演じているので、最後の方はランジャタイ国崎が出てきてくれるのを期待して観ている自分がいる。出てきたら面白いんだけどなぁ。
最初はブルース・リーじゃないシーンを見つけて笑っていたが、最後の方は涙ぐましいスタッフの努力にほだされて観てしまった。
でもやっぱりブルース・リー本物の格闘シーンはカッコいいし、顔が見える見えないではない。本物の良さは際立つ。
この作品はこの作品でアリですが、ちゃんとしたブルース・リー作品でまだ観ていないモノは観ていきます。