Dumbo

かもめ食堂のDumboのレビュー・感想・評価

かもめ食堂(2005年製作の映画)
4.0
みどりさん役の片桐はいりさんの著書、『わたしのマトカ』というエッセイに、この「かもめ食堂」の映画のロケでフィンランドに行った時のことが書かれていて、このエッセイがまたとてもおもしろくて、映画を観たくなりました。

おだやかなのんびりした映画なので、人によっては退屈に思うでしょうし、好き嫌いは分かれると思いますが、私は好きな映画でした。
 おいしいものは人を癒す…おにぎり、塩鮭、生姜焼きにシナモンロール…出てくるお料理が全部美味しそう!
こんなご時世で、大好きな一人映画に映画館にも行けず、自粛ストレスがたまっている中、こんな優しい気持ちになれる映画が今の私にはぴったりでした。

それぞれ訳ありの日本人女性三人と現地の、これまたちょっと不思議な人たち…
どんなところにいても、悲しい時は悲しいし、さみしい時はさみしい…でも美味しいものを食べると幸せな気持ちになれる…同じ空の下、世界中の人たちがそれはみんな同じなんだと思うと、ちょっと元気になれるような気がします。

小林聡美さん、片桐はいりさん、もたいまさこさんの三人の個性派女優さんがとてもいい味を出していて、日本映画なのに舞台がフィンランドなのでちょっと不思議な雰囲気の映画になってました。
「ガッチャマンの歌を全部知っている人に悪い人はいない」
「おにぎりは日本人のソウルフード」…

フィンランドだけにムーミンがよく話題に出てきたり、原作は群ようこさん、エンディングテーマは井上陽水さんという、私にとってはなんだか親しみのある人たち(?)ばかりで、それもよかったです。
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