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アーミー・オブ・シーブズのJIZEのレビュー・感想・評価

アーミー・オブ・シーブズ(2021年製作の映画)
3.7
のちにゾンビに支配されたラスベガスでの強奪計画に加わるコトとなる銀行員セバスティアンがヨーロッパの各地の金庫から金品をうばう。引き続きネトフリ限定のコンテンツ。みる前は同じユニバースとなる前回『アーミーオブ・ザ・デッド(2021年)』の先を走るてっきり続編かと踏んでいたが、まさかの独立した"前日譚"で鍵師の脇キャラのセバスティアンが主人公という意外性は良くも悪くもあった。また"ゾンビ"がまだ身近な場所に存在せず、世界情勢や金融機関に不安定さをもたらしている程度の初期段階の影響のうけかたは、これまでのセバスティアンの素性をユーモア満載に描き出しつつ、彼が金庫破りをどう学んできたのかのバックボーンやラブコメ、強盗映画としてのヒューマンの密度がかなりある。またクライマックスへ向けて大円団を迎える構図はほぼ前回と変わり映えなくエンタメに特化する。今回もザック・スナイダーが製作に携わっている点からも絵的な豪快さや壮大さは、お手の物といった安定する所感でした。
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