otom

悦楽のotomのレビュー・感想・評価

悦楽(1965年製作の映画)
4.5
2020年7月7日
何か既視感があると思ったら観てた。瞬間加賀まりこの差し替え演出にどえらい構図のオンパレード、更には湯浅譲二で嫌味なくらいに前衛的。買った女のランクがその度に下がってる様でいて、実は逆っぽい、もしくはタイプ別の絶妙な配置。寓話+雰囲気エロスな感じで、以前よりは楽しく鑑賞。加賀まりこは蚊帳の外として、あの中なら野川由美子一択で。

2012年6月24日
密かに愛する加賀まりこの結婚があった為に踏んだり蹴ったりの中村賀津雄が最初から最後まで実に詫びしい。使っちゃいけない金で悦楽を極めるもちっとも楽しそうじゃないのは、ポッカリと空いた穴を埋めるだけの作業だったからなのでしょう。ラストは無常以外の何物でもない。大島渚作品としてはイマイチな感じではあるが、観て損はない気はする一本。
otom

otom