悦楽の作品情報・感想・評価

「悦楽」に投稿された感想・評価

床ずれ

床ずれの感想・評価

4.0
金が芳しく蒸発してゆく。香水のように…。
『修羅』といい、中村嘉葎雄はこういう役が似合う。
otom

otomの感想・評価

3.6
密かに愛する加賀まりこの結婚があった為に踏んだり蹴ったりの中村賀津雄が最初から最後まで実に詫びしい。使っちゃいけない金で悦楽を極めるもちっとも楽しそうじゃないのは、ポッカリと空いた穴を埋めるだけの作業だったからなのでしょう。ラストは無常以外の何物でもない。大島渚作品としてはイマイチな感じではあるが、観て損はない気はする一本。
劇中に流れる『悦楽のブルース』が印象的。
「男が本能的欲望に燃え立っている時に逃れたりするのはブサイクなだけすもの」
の台詞が妙に残った。
ルシールアザリロヴィック監督が好きだと聞いて。溺れるナイフに酷似している部分あり。自宅で鑑賞
KazurocK

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2.8
冒頭とラストは面白かったけど、中盤がダルい。加賀まりこは綺麗だったけど。
役者もなかなか豪華だったけど少し退屈だったかな。
ふた

ふたの感想・評価

4.0
悦楽を金にする女、不幸を悦楽と感じる女、悦楽を知らない女、ありえんくらいの悦楽を欲する女達を童貞が金で買い、関わっていく映画。
なんだか清順のようなストーリー展開。ただ真っ当に物語ろうとしてるし、幻覚がたまに入り込むくらいしか混乱しそうなところがない。

童貞が大人になってるようで実は、チキンのままってのがなんだかウケる。
マリーの寝返り〜悦楽のブルースはぶち上げだった。
結局祥子一家に良いように利用される男が不憫でならなかった。
祥子がチクったと知って、結果的には死ななかった事は強いなと。
寂々兵

寂々兵の感想・評価

3.3
女に振られた童貞が突如舞い込んだ金を資本に女を抱きまくって破滅していくという、良い意味でも悪い意味でも大島っぽくないサスペンス。観念的な台詞をほとんど排除しただけで一気にフランス映画っぽくなってて笑う。大島フリークの間ではこれがベストとワーストにきっぱり別れるらしいが、自分はフリークではないので第7位くらい。
takandro

takandroの感想・評価

4.2
大島渚っぽくない雰囲気な。割と台詞は入れてくる人なイメージだけど、今作はあまり無い気がする。その分きちんとカメラで何を写すか意識していた。
これは大好き。横領した金を預けられた童貞が、好きな女に相手にされたいので、その金で女を買いまくる話。ラングのスカーレット・ストリートとならんで最強の童貞映画じゃね?加賀まりこの顔がが気持ち悪いが、野川由美子がカワイイので問題なし。
mingo

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3.9
加賀まりこ当時弱冠22歳、すべての美を結集した魔女みたいな容姿凄い。愛らしく幼児性を剥き出しに、世の中の男を骨抜きにする。
難解な大島渚の中でも非常に観やすい。日本春歌考以前の傑作ではないだろうか。

加賀まりこを手に入れたい主人公の気持ちがのりうつり珍しく感情移入できる。
それはスクリーンになかなか出てこないから手に入らないという気持ちを感じさせるのもあるが、加賀まりこ以外の女性も綺麗で魅力的だが彼女には叶わないという見せ方に完全にトリコ。
欲望は満たされることなく行き場を失い暴走してしまう主人公同様、観るものを宙吊り状態にさせる。
黒沢清が大島渚を敬愛することがわかる一本でもあるように思う。

前年製作の篠田正浩の「乾いた花」と中平康の「月曜日のユカ」と合わせて加賀まりこ初期美貌作はおすすめしたい。
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