思いがけぬ事故で仇人になってしまい江戸から上方へ逃れる権八、それを追う馴染みの兄妹、そして仇を探す姉妹と助っ人たち
そんな追いかけっこの中でお互いに素性を知らず恋に落ちる仇人権八と討人姉妹の妹露路、恋の行方と仇討の結末はいかに、、、
短い作品ながら良作、いかにも作りものな展開なんだけど、報われぬ恋、好きな人を斬らなばならない近藤美恵子、好きな人になら斬られても良いという市川雷蔵、この辺の葛藤が良かった
「権八郎はかたきの汚名で死ぬのではない 恋のために死ぬのだ」
こんなこと真顔で言っちゃうんだよ雷蔵さん、惚れちゃうよ!
オチはご都合的で綺麗になりすぎる気もする、おそらくあんな粋で済ませられることはなく、死体の検分とか本当に本懐を遂げたのか調査が厳格だろうと思う
でも!映画だからって言っちゃそれまでだけどそれでいいの!って思えちゃう、これでバッドエンドなんか見たくないし、観客が見たいラスト、こう来なくっちゃって思えるから良し!