Mariko

モガディシュ 脱出までの14日間のMarikoのレビュー・感想・評価

4.6
Filmarksでは評判が高かったのでチェックしつつ劇場を逃した今作、アマプラに来てたので鑑賞。
いや、、、参りました。
韓国モノは映画もドラマも殆ど観ずに過ごしてきてる人生だけど、今『ムービング』にどハマりしてることもあって、ちょっと翻りそう。

外交劇、内戦、そして何より南北関係、これらのセンシティブな内容の描き方の、どれを取っても申し分ないリアリティと素晴らしさ。しかもソマリアの事情なんてまったく知らない私のような者が観ても困惑しないわかりやすさ。
にも関わらず、カーチェイス×銃撃戦を中心にここまで高めちゃっていいの?なアクションシーンのクオリティの高さ。
そして、登場人物それぞれのキャラの立ち方。
この韓国の参事官、『ムービング』のキム・ドゥシクの人〜(名前が覚えられてない💦)!!

今やこういう実にセンシティブな内容を含み、しかも実話ベース!!でエンタテインメント性の高い作品ってハリウッドでも作れないのでは。

最初っから最後まで、いろいろな意味で印象的なシーンの連続だったけれど、中でもラストシーンの両大使。国家と国家の深い溝がありながらも、「生きてここを脱出する」ことが最優先、と協力してきた両者の「個人の」思いをすべて押し殺して、決して目を合わせないこの演出。
薄っぺらいドラマの対極にあるこの描き方はどうよ。こんなにグッとくるラスト、そうそうない。
Mariko

Mariko