hoteltokyo

釣りバカ日誌18 ハマちゃんスーさん瀬戸の約束のhoteltokyoのレビュー・感想・評価

4.2
西田敏行演じる出世よりも釣りを優先するサラリーマン浜ちゃんと、三國連太郎演じるその企業の取締役代表鈴木社長ことスーさんによるドタバタコメディ。スーさんがついに社長から会長に、壇上で全社員に挨拶をしようとするもの言葉がでない。迫りくる老いにショックを感じ、人知れず旅に出るスーさん。心配した奥さんは、浜ちゃん宅へ訪れ事情を話すことで失踪が発覚する。スーさん探し(といいつつ釣り)の旅に岡山へ向かう浜ちゃん・・的な物語。

スーさんがついに会長に。1から観始めたけど、たしかに壇上に登ったスーさんはどこか小さくなっていた。それもそのはず、1988年から放送開始した釣りバカもこの18では2007年に。月日も経てば万年課長だった佐々木さんも今では次長に。社内のOLも会を重ねるごとに入れ替わり、今回はなんと平山あやが“浜ちゃんの後ろに座っているOL役”で登場する。何一つ変わらない浜ちゃんが逆にすごい。

そんなこんなでスーさんがたどり着いた場所、それは瀬戸内海に面する岡山県倉敷。そこではたまたま鈴木建設による施工と地元住民の反対派が強く対立する場所であった。なんとなく罰が悪そうなスーさんであったが、この件を軸として物語が大きく動く。今回の主役はもう100%スーさんと言っていい。淡々と優しそうにしゃべるスーさんとそれを取り巻く人間模様。コメディ界の人間交差点ここに極まる。
hoteltokyo

hoteltokyo