取り敢えず、予告と本編だけ見て受けた印象、感想だけを書きます。
まずは、映画に関する感想から。
横浜流星がクズ男過ぎて、ユリユリや好青年の印象があって、あれ？吉沢亮でも松田翔太でもないよなぁ、誰だっけ？とずうっと思ってました。
広瀬すずについては、おっ！？喫煙シーン入れるのか？と驚くどころではなく、長いベッドシーンがあって驚きました。ただ、彼女は早々と同監督の映画作品「怒り」で、あんなシーンをやってるので、周りが思ってるほど清純派なんてものはクソ喰らえ！なのかも知れません。
当たり前ですが、歳を重ねてより姉アリスに似てきているような気がしました。すっぴん風メイク？なのか、顔を拭かれるシーンでの顔の造形の美しさに、改めて感動しました。
驚いたといえば、私のなぎささん、君に届け、経費では落ちません、などコメディドラマの印象が強い多部未華子が、こんな陰鬱な映画に出てるのこともびっくりしました。しかも、ねっとりしたキスシーンが…
驚いた、ばかり言ってますが、この話は、てっきりロリコンと誤解された男と、女の子の話かと思ったら、ど直球にロリコンという設定なんですね。それも驚きました。
松坂桃李って、いつも影のある主人公ばかりやっているような気がします。もっと世間一般的に抱くロリコンのイメージに近い人を選ぶべきでは？なんて思いましたけど、小児性愛者としての苦しみを上手く表現されていました。
以下、余り、映画の内容と無関係ではないですが、ただの独白に近くなってます。
にしても、火中の栗を拾うような映画を良く作ったなぁ、と。娘の父親として、どう受け止めたら良いのか、決めあぐねています。
予告見たときは、不幸な女の子が、一人の男性のところに避難するってのは、限りなくレアなケースとして、幸せだった場合もあるだろうけど、圧倒的多数の不幸なケースが起こるので、社会的に認めるべきではないという思いがあります。
人は皆見たいように見る、というのはそのとおりですね。また、人の内面は他人からは推し量れない、だからこそ、李下に冠を正さず、としてできるだけ誤解を招かない形で、女の子に協力するべきだと思うんですよね。
多様性、多様性なんて言われると、一個人の善悪の価値基準では、お節介はしづらいです。善意すら悪意と受け止めかねないですよね。なのに他人には凄い期待をされていて、エスパーじゃねーつうのって弱音を吐きたくなるのが、正直なところです。
本編見てても、そりゃあ、そうなるよなぁ、なんでこうしないのとか思ってしまいました。ネットでばれて、どうしてこの生活が続くと思ったのかなぁ、とイラつきもしました。
私がまだ、ゲイなどに偏見を持ってるときは、ゲイとトイレに入るのを怖いとか思ってました。ゲイも相手を選ぶ自由があるし、異性愛者も、異性だからと、誰でも、ましてや、同意なく襲うわけないよなぁ、ということは、小児性愛者でも同じなのかなぁ、とか思いました。
が、なぜ問題になるかというと、子供は性知識も浅いし、力で対抗できない、逃げ場所が少ない、支配下に置きやすいからだと思います。一時、理性で抑え続けることができるにしても、長期間、閉鎖的な環境下で耐え続けられるものなのかなぁ？とか言う疑問については、最後の秘密がバラされたことで、少し納得できた部分はあります。
ただ、その秘密について初めて知ったのでこれから調べてみようかと思います。うーんだとしても、宦官も性欲がなくなったわけでもないし、その場合、性器による放出などななくても、接触や支配することによって充足を得ようとはしないんですかね。
極少レアケースを取り上げて、擁護的に描くと児童虐待のケースを増やしてしまうんじゃないかという憂慮があります。なんて思うのも自分に当てはまらないからこそで、これが痴漢なら、裁判は慎重に、とか思うんですけどねぇ。男が犯した性犯罪が報道され、それに対して、主語大きく、「男は〜」と言われるとカチンと来るのは事実です。真っ当に生きてるのに、十把一絡げにして責め立てるの？言動を制限するの？と。
だとすると、ロリコン=まだ罪は犯してない→無罪ではあるし、性癖にすぎないのだから、普通の人と同じように接し、良くもし、悪くもする。悪い意味で下駄を履かせた世間の見方、行動の制約、捜査、判決は宜しくないということですかね。
チェコのSNSという映画でも語られてましたけど、子供を性虐待する男は、真正ロリコンというよりは、女を屈服させて自分の支配欲を充足させたいという気持ちから、対象を弱い子供を選んでる人も多いそうです。そうした人と、ロリコンと混ぜこざにするのも、理解を妨げてるのかも知れません。
正直、小児性愛者のついて社会的にどうであるかは、簡単には言えないまでも、性教育をちゃんとする、被害申告をしやすくする、信号を見落とさなくする、何にせよ誘拐する形でなきゃ救われないという社会は間違っています。幼児虐待、家庭暴力などともに救えるような社会にすべきではあるかと思いました。
