サマータイムブルース

流浪の月のサマータイムブルースのレビュー・感想・評価

流浪の月(2022年製作の映画)
3.9
お月様大好き
仕事帰り、毎晩、今日はどんな月だろうって必ず夜空を見上げます

原作の小説は未読です
例によってあまり前情報入れずに鑑賞しました
ずっと観たかったのに、なかなかタイミングが合わずにとうとう今日になってしまいました
それでも劇場で見られて良かったです

邦画のこういう雰囲気、結構好きかも
だいぶ前にTBSでやっていたドラマ「青い鳥」と雰囲気似てるなって思いました
設定は違うけど

ラストまで見入ってしまい、あまり150分という長さを感じさせませんでした
前半は結構うるうるしながら集中して見てました

中盤から後半にかけてちょっとダレるかな
後半大した展開もないのに長すぎるんじゃないかなって気がしました
あと、細かいツッコミどころがあって、人によっては気になるかもしれません
私はあえてその辺は封印して映画に集中して観てました

主演の松坂桃李くんと、広瀬すずちゃん、横浜流星くんの熱演には拍手を送りたいです
ちょっと、多部未華子ちゃんだけ、役柄のせいかハマってなかった気もするのですが、それは彼女のせいではないですもんね

特筆すべきは横浜流星くんですかね、DV振るうシーンはやめてー!!て心の中で叫んでました
それだけヤな奴に思えたってことは、つまり彼が熱演していたってことなのだと思います
あと、松坂桃李くんも、役柄に合わせて相当減量したのかな、鬼気迫る演技だったと思います

ラストシーン、佐伯(松坂桃李さん)がいきなり服を脱ぎ出して、今まで奥手でなかなか手を出さなかったのに、おっ、今ごろいきなり襲うんかい、と思っていたら、まさかの展開に!?
なんのこっちゃで後から解説読んで納得
後半、病気とか、出来損ないとかいうキーワードが出てきて、??て首を傾げていました
終始彼の陰鬱な雰囲気は全てそれが原因だったのですね

ずっとハッピー・エンドか、バッド・エンドかどんな終わり方するんだろうって考えてました

15年前の佐伯の部屋で、カーテンが明るい日差しを受けてゆらゆら風に揺れているシーンが印象的でした