このスパイなんか髪型変だな～っていうのと、作家の書いた物語と現実がシンクロしてドタバタする感じのやつか～とそれほど興味が高くならなかったんですが、あ！ヘンリー・カヴィルなのか！と気付いて、俄然興味が湧きました笑。そしてちょっと似た髪型のジョン・シナも出てるし、サミュエル・L・ジャクソンも出るのか～ということで観てきました。実際のエージェントであるエイデンはサム・ロックウェルが演じますが、ヘンリー・カヴィル演じる筋骨隆々のアーガイルとはイメージが重なりませんね。これはイメージが重なると、キャラが分かりにくくなるのと、小説のキャラクターの方が、現実のエイデンよりも理想的、というイメージの世界と現実の世界を分かりやすくする効果が良く出ていました。アーガイルは髪型だけでなく、服装も変ですしね笑。緑のマオカラーのジャケットって笑。ともあれほんとにアーガイルはイメージの産物でしかないのか、という展開は、演出でも工夫が凝らされていて、小説と現実の世界が奇妙に重なったり、融合していく感じは没入感があって良かったです。コメディ要素が多いのでシリアス要素は薄まってますが、ストーリー展開は予想と違っていていい意味で裏切られました。サム・ロックウェル演じるエイデンも、軽薄なキャラっぽくありながら、実はアクションはしっかりしているところも良いですね。どこかで観た俳優さんだな～っと思っていたんですが、調べるとスリー・ビルボードでジェイソン・ディクソン巡査を演じ、第90回アカデミー賞助演男優賞受賞を受賞した俳優さんでした。なるほど、考えられたキャスティングの映画でした。当初考えていたよりも楽しめた映画でした。
