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ARGYLLE/アーガイルのJPのレビュー・感想・評価

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)
3.8
サム・ロックウェルファンとしては、今回もこんなにサムをボコボコにしてくれて、カッコよく撮ってくれてありがとう!てか今作、もうサム・ロックウェル主役じゃね?!て感じでサイコーです。毎回ボロ雑巾みたいにズタボロにされすぎだろ。でもカッコ良いんだよな〜。くったくたにくたびれるほどカッコ良さが増す。

ノリノリの音楽、角刈男、ギリシャの純白の街を表情変えずに破壊しながら車で爆走(ワイスピ?)、オープニングからなんかたのし〜!

「コンフィデンスマンJP」とかでよくある、二転三転を売りにした筋書きはあまり楽しめないことが多いけど、今作は見事に騙されたし、この映画のノリに乗ることができた!
何よりも「それが可能なら何でもアリだし、何も信じられないじゃん!」みたいにならない観客の裏切り方が徹底されていて、手のひらを返すことよりも面白さの軸足をどんどん移行させていく系の展開!
辻褄が合わなくても、リアルじゃなくても、スパイ映画というジャンルでどこまで遊べるかに挑戦した意欲作だと思う。
馬鹿馬鹿しいカラフル煙幕の場面等で流石にシラけたとか、苦笑いだった、みたいな意見もあるっぽいけど、個人的には「見たことないモン見せてくれた」の方が勝ったし、フィギュアスケートの能力覚醒する場面なんか、ちょっと「エブエブ」っぽさすら感じた。
カラフルな煙幕の直後に、漆黒の石油が待ち構えてる、っていうのもまた、画づくりの美的センスが光ってて◎
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