Yone

ミラベルと魔法だらけの家のYoneのレビュー・感想・評価

ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)
4.0
✒️ディズニー長編アニメーション作品60作目!ミュージカル作品としてはモアナ以来4年ぶりです!
今作は、コロンビアが舞台!
エンカントと呼ばれるコロンビアの奥地に建っている、魔法の力に包まれた不思議な家に住む、マドリガル家は一人一人違う魔法のギフトを家から授かっている。
たった一人ミラベルを除いては。
家族と幸せな生活を過ごしていたミラベルですが、ある日この魔法の家に危機が迫っていることを知る。
✒️今作はミュージカル映画ということで
リン=マニュエル・ミランダとマイク・エリゾント、ジャーメイン・フランコとディズニー映画での経験のある方達でガチガチに固めています。やっぱり音楽は間違いなく素晴らしいです。
✒️設定はかなりミニマルになっており、家族のお話であるので、壮大さは感じられないと思いますが、人物の描写がしっかりと描かれています。おじいちゃんを抜くと、12人もの家族が出てくるので、誰が推しとか話すのも楽しそうですよね!自分はブルーノが一番好きなキャラクターです!
自分が最も惹かれたのは、それぞれの部屋が魔法の力で特別な空間になっていること
です。イザベラ、アントニオの部屋は特に美しいです。欲を言えば、他の部屋も見てみたかった!
✒️テーマ的には、自分だけ魔法が使えないとう劣等感を少し感じているミラベルと現代の人々の「自分には何ができるのかな、才能がないのかな」という不安をリンクさせているといったところでしょうか。
テーマ的には新鮮味はないですが、この映画の一つの答えに期待して、鑑賞しました。映画を観て、自分の解釈だと、才能があると思われている人でも、その能力に固執して、能力自体が自分の価値であると感じ、自分を偽って大切なことを見失ってしまう。才能というもの自体に取り憑かれる危険性みたいなものを考えました。たしかに、才能という言葉自体かなり不透明なもので、ミラベルも解釈によっては魔法を授かっていたとも読み取れますよね。それは現実にも当てはまることであり、自分は才能がないと思っても他の人からしたら違うかもしれない。自分にしかできないことが誰しもあるかもしれない。だってあなたはあなたしかいないのだから。そんなメッセージを感じました。考え方次第で世界の見え方は変わるのかもしれないですね。
Yone

Yone