ジョニーJoe

ヴォイス・オブ・ラブのジョニーJoeのレビュー・感想・評価

ヴォイス・オブ・ラブ(2020年製作の映画)
3.2
かなりキビしかった…;;

ほとんど全ての要素(後述)が、ことごとく好みに合わないテイストとセンスだった (>_<)

ステージ上のパフォーマンス場面における歌とルックスの再現度は圧巻(歌唱音源は新鋭シンガー=ヴィクトリア・シオを抜擢)。

始まりからヨーロッパ調の哀愁漂うスコアで、最後の幕切れの仕方を含めて、“シャンソン映画” 的な持ち味が意図されていたのかも。

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※特に好みに合わず物語に入り込めなかったポイント:

・展開にメリハリがなく、出来事ばかりが詰め込まれすぎ(情緒やリズムがなく、感情移入できなかった)

・冗長なジョーク場面
(コメディもできるマルチタレントぶりをヴァレリー・ルメルシエ本人が示したかったのか?)

・選曲のチョイスと安っぽい使われ方
(楽曲の使用許可や高額な使用料の関係で、使用できる楽曲に限りがあろうことは想像できるが、それにしても、同じ曲の同じバージョンを安易に何度も持ち出したり、他のアーティストの代表曲的な持ち歌を脈略なしに人生の転機シーンで使用したりと、扱いが杜撰(ずさん)な印象)
例えば、楽曲的にはキャリアのマイルストーンであったはずの「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン(タイタニック愛のテーマ)」が唐突に安っぽく繰り返し出される(たとえセリーヌ本人がこの曲をあまり好きじゃなかったというのが事実だったとしても、ちょっとワイドショー的な扱いに感じる使われ方は さすがに違和感)、セリーヌ唯一の結婚式場面で大有名曲のエルヴィス・プレスリー版「ラヴ・ミー・テンダー」が 経緯や繋がりの手掛かりなく急に流される、等。