エイデン

ようこそ東映殺影所へのエイデンのレビュー・感想・評価

ようこそ東映殺影所へ(2021年製作の映画)
-
売れないアイドルグループ“ウィッシュ”に所属するサキ、カホ、メイの3人は、東映のホラー映画『ユガミ』の続編に出演するため、東映撮影所を訪れていた
名前を売るチャンスと浮き足立つ3人は助監督の古田に迎えられ、初めて撮影風景の見学に向かう
妥協を許さないヤマモト監督の姿や、映画のヒロインを勤める憧れの女優 世那の姿に目を輝かせるのだった
その後、世那に挨拶をしていた3人は所長の皆川に声を掛けられ、ウィッシュの起用は山本監督が惚れ込んだためだと知る
当のヤマモト監督はそっけない態度で3人は困惑するが、撮影中は映画のことしか考えられないたちなのだと映画の着ぐるみ殺人鬼“エミー”を演じる岩井に教えられるのだった
その後 中を見学していた3人は、怪獣の着ぐるみやリアルな死体のマネキンを目にし、スマホで写真を撮り始めるが、古田に情報管理のためとスマホを預けることになってしまう
やがて日も暮れ始め、控え室へやって来た3人
カホは1人屋上へ上がり、長い下積みからようやくここまで来れたこと成功を実感し、そこで再会した岩井にも決意を語るのだった
それから3人は控え室でセリフの読み合わせを行うが、カホはなかなかセリフが覚えられず、メイから責められてしまう
またメイも売れるためと枕営業をずっと続けていることが判明し、3人は一気に険悪な雰囲気となる
苛立つメイはタバコを吸いに外へ出て、隠し持っていたもう1つのスマホで枕営業の相手とメッセージのやり取りを行うが、その相手は彼女が東映にいると知って何故か連絡を絶ってしまう
そのすぐ後、控え室にいたカホとサキは、メイの悲鳴を耳にする
外へ飛び出した2人が見たものは、何者かによってどこかへ連れ去られるメイの姿だった
それ追い掛けるカホとサキは、やがて東映撮影所の恐ろしい秘密に触れていくこととなる



東映の配信ファーストの46分間の映画シリーズ『Xstream46』3作目

日本の映画製作の最前線を長年走り続ける東映の撮影所を舞台にしたスラッシャー映画

46分という短い尺の中での限界とか、チープさは間違いなくあるけど、そこそこにスラッシャーもののツボを押さえてたり、とんでも展開は観られる

インディーズレーベルな雰囲気は強めで、スラッシャー映画にありがちな美女がエライ目に遭うストーリーを地で行く
主演の桃月なしこがコスプレイヤーっていうのもあるのか、主演3人がほぼ全編コスプレ状態で駆け回ってるので、そういうのが好きな人には向いてると思う
キャスト的には謎に田中要次と嶋田久作がサブキャラも出てる

展開としては東映よく許したなというブッ飛び具合は確かにあって、その辺りは少し笑った
また終盤からラストに掛けて、映画に命を懸けて狂ってる東映さんや関係者のクレイジーさが全面に出てて割と嫌いじゃない

かなりポンコツで面白味はアレだけど、このくらいのパッケージ感なら問題ない程度のまとまりはしてるので個人的には憎めない
暇つぶしがてら観ましょう
ちなみにソフト版に映画本編と同じ長さのメイキング映像まであるので、主演キャストのファンは観ときましょう
エイデン

エイデン