エイデン

トランスフォーマー/ビースト覚醒のエイデンのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

動物型の機械生命体“マクシマル”が住む惑星に、巨大な体躯と凄まじい力を振るい暗黒の神と恐れられる伝説の存在“ユニクロン”が襲来する
惑星を捕食するというユニクロンの狙いは、この惑星のみならずマクシマルの技術を結集して作られたテレポート装置“トランスワープ・キー”だった
ユニクロンの命令を受け、暗黒のエネルギーにより強大な力を持つ配下“テラーコン”のリーダー スカージが惑星に降り立つ
その前に立ちはだかったマクシマルのリーダー エイプリンクは、トランスワープ・キーと仲間の命運をオプティマスプライマルに託す
エイプリンクは命と引き換えにスカージを足止めし、オプティマスプライマルは仲間達とトランスワープ・キーを持って地球へと逃れるのだった
1994年、ブルックリン
元アメリカ陸軍で電子機器の専門家であるノアは、母ブリアンナと共に、鎌状赤血球症を患う歳の離れた弟クリスを支えていた
しかしノアもなかなか就職ができず、家庭は生活苦が続き、クリスの治療費も滞納する始末
そんな中、ようやく就職の兆しが見えていたノアだったが、軍隊時代の情報を知った人事の担当者から、チームプレイに向かないとして話を無かったことにされてしまう
ショックを受けながらも、せめてクリスの治療費を稼ぎたいと考えたノアは、悪友であるリークの車泥棒による儲け話に乗ることに
一方 エリス島にある博物館でインターンとして働くエレーナは、幅広い考古学の知識を持ちながらも雑用としてこき使われていた
ある日、その博物館にハヤブサを模した彫像が運ばれて来る
職員によればエジプト神話のホルスを表したものであるとのことだったが、その胸元には見たこともない文字が刻まれていた
エレーナはインカやアステカの文明に近いことを指摘しながら彫像に興味を持つが、インターンの身では調査をさせてもらえなかった
その夜、職員から制服のクリーニングを頼まれたエレーナは、研究室に入るカードキーが付いたままであることに気付く
職員も全員帰宅した中、ハヤブサの彫像が気になったエレーナはカードキーを使って研究室へと侵入する
そしてエレーナが装置を使って彫像の分析を始めた瞬間、突然 彫像が割れてしまい、中からトランスワープ・キーが出現
それと同時に人間には見ることができないエネルギーが空に向けて放射、地球に潜伏していた機械生命体“オートボット”のリーダー オプティマスプライムがそれを感知する
オプティマスは、それがトランスワープ・キーによるものと察知し、故郷“サイバトロン星”へ帰還する手段となると考え、オートボット達に招集をかけるのだった
その頃 リークに命じられホテルの駐車場に侵入したノアは、そこで目当てであるポルシェを盗み出そうと試みる
すると突如としてラジオからオプティマスの呼びかけが聞こえ、それに合わせるようにポルシェは勝手に暴走
警察とカーチェイスを繰り広げた後、外へ放り出されたノアの目の前で、そのポルシェは変形しオートボットとしての正体を表す
ミラージュと名乗るオートボットは気さくにノアに接するが、その後に現れたオプティマスプライム、バンブルビー、アーシーらオートボットらは彼を警戒
オプティマスプライムはトランスワープ・キーがあればサイバトロン星へ帰れることを皆に告げ、その奪還のために動くことを決める
しかしその場所は人目に付きやすく、彼らだけでそれを成し遂げるのは困難だった
そこでミラージュはノアの協力を要請
巻き込まれることを嫌がっていたノアだったが、ミラージュが高級車に変形しそれを売れば、クリスの治療費を工面できると提案され、渋々それを引き受けることに
そんな中、トランスワープ・キーを狙い、スカージらテラーコンも地球に飛来していた



『トランスフォーマー』シリーズ7作目
リブート作である『バンブルビー』の続編として製作されたので実質は2作目

これまでシリーズを牽引してきたオートボットに加え、『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』から、動物からトランスフォームするマクシマルが登場
『トランスフォーマー 最後の騎士王』にもちょっとだけ登場したユニクロンの軍勢を相手に、オートボットとマクシマルが立ち向かう

いつものド派手な戦闘シーンにタイトルでも言及されてるマクシマルも大活躍
ワイルドさも加わって相変わらず戦闘シーンは大満足のいく出来
また人間とオートボットのバディものとしても優秀
『トランスフォーマー』3作までのサムや『バンブルビー』のチャーリー、そしてバンブルビーみたいな、ノアとミラージュのグッと来る関係性も見られる
そもノアやエレーナ、帰る道を見つけたいオートボットには、アメリカや地球におけるマイノリティ、または移民(難民)っていう共通点も背景としてあることは押さえたい
そんな彼らが手と手を取り合って、全てを滅ぼそうとする巨悪に立ち向かうというストーリーは絡め方も上手くて大変良い

やや脳筋アクション全振りでとっ散らかり気味だったシリーズから、リメイク作となる『バンブルビー』以降ひと味違うことを証明してくれたような作品
イカしたシーンから胸熱展開な終盤までエンタメとしてもさすがのクオリティを楽しめる
やや新キャラのマクシマルの一部キャラが雑な扱いだった気はするけど、その辺はスピンオフとかでカバーしてほしい
そしてラストのサプライズは予想以上!
噂はあったけど実現するとはと劇場でガッツポーズだった
まあ同じレーベルって知ってる人いるのかは知らんけど、今後の展開も楽しみな作品になってたので観ましょう
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